富士通は情報通信技術(ICT)を活用した介護事業者向け支援サービスを強化する。富士通システムズ・ウエスト(大阪市中央区)は介護事業者の業務効率化に役立つ「介護の森伝送セット」を2013年3月末まで特別割引きで提供する。富士通マーケティング(FJM、東京都文京区)は医療法人の幸晴会が12月に始める「定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス」のシステム基盤を構築。これらを先駆例に介護事業者への横展開を目指す。
介護の森伝送セットは、国民健康保険団体連合会への伝送請求をインターネット経由で実施できる伝送代行と、訪問看護・介護や訪問入浴、小規模多機能型居宅介護などの各システムを組み合わせたサービス。
特別割引きは東日本の17都道県でNTT東日本の光回線サービス「フレッツ光」と同時で申し込んだ場合、介護の森伝送セットの初回月額料金5800円を無料とする。3年間で1万事業者への販売を目指す。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスは厚生労働省の施策として介護保険制度改正に伴って始まった。ヘルパーや看護師が1日に3―5回程度利用者宅を訪問して食事や水分補給、トイレ介助などの身体介護を行う。24時間体制で緊急時に駆けつけるが、農村部や山間部での地理的制約や採算性で課題があり、ICTの活用による業務効率化が求められている。
こうした状況に応え、FJMは、富士通の介護事業者支援システムに、富士通テレコムネットワークス(川崎市高津区)のヘルプ呼び出しを組み合わせたシステムを幸晴会向けに構築した。幸晴会では今後3年間で150件への提供を予定する。