グーグルの講演前に回っていた地球儀。何の言語で、どれだけグーグルが利用されているかが、光の色と高さで分かる。同社本社にもある
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グーグル共同創設者のラリー・ページ社長。友達に語りかけるような口調で、説明をこなしていった
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MSのビル・ゲイツ会長。米タイム誌「今年(05年)の人」に選ばれたことに、講演の冒頭で感謝していた
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ゲイツ会長が実演した近未来のデジタルライフの一例。パソコンのデスクトップを携帯に入れ、持ち運びできる
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ソニーは映画会社としての強みを出し、俳優のトム・ハンクスさんやロン・ハワード監督らハリウッドの著名人を舞台に引き出した
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●開拓者グーグル
見本市と同時に開かれた各社首脳の基調講演のなかで、ひときわ注目を集めたのが、ネット検索最大手グーグルの共同創設者ラリー・ページ社長(32)だった。
CESの基調講演は、マイクロソフトやソニー、インテルなど、業界の大御所が登壇するのが慣わし。その晴れの舞台に、ページ氏が登壇したことに、この世界の地殻変動を感じた。
「こんなに多くのカメラを向けられるのは初めて」。Tシャツ、ジーンズに白衣姿で現れたページ社長は、おどけながらも新サービスを熱く語った。見本市という舞台を意識してか、さわりの部分では、地図検索の「グーグル・マップ」を携帯電話に提供するサービスなど家電絡みの話が中心だった。だが、時間がたつにつれ、話題はハードウェアからネット上のサービスに移った。
この日発表した「グーグル・ビデオ・ストア」は、CBSテレビのドラマやNBA(米プロバスケットボール協会)などのスポーツ映像を、有料(1〜4ドル)でダウンロードできるサービスだ。ページ社長は「もちろんiPodやPSPにもダウンロード可能だ」と自信を見せた。
ネット上の動画販売は昨年10月、米アップルコンピューターが先鞭をつけた。ただ、アップルはメディア企業が制作したものに限られるが、グーグルの特徴は個人が制作した映像を売り買いできるシステムを目指す点だ。従来通り、グーグル自らはサービスの提供だけにとどまる姿勢を崩さない。検索という得意分野を最大限に生かす戦略だ。
●パソコンから外へ
IT企業は「どのように情報端末を効率的につなぐか」という回答探しに懸命だ。マイクロソフト(MS)のブースには、携帯音楽プレーヤーやPDA、携帯電話など、各社のデジタル家電が並んでいた。MSは動画や音楽を管理するOS「ウィンドウズ・メディア・センター」を軸に、情報端末とパソコンをつなぐプラットフォームづくりを進めている。05年のメディア・センターの出荷数は150万に達したという。
CES開幕前夜の基調講演で、MSのビル・ゲイツ会長(50)は「2010年のデジタル生活」を実演。自宅でスケジュールを確認して空港に向かうという設定で、キーボードもマウスも使わなかった。
まずは、書斎のディスプレーを指で触れてコンピューターを操作して、無線で携帯電話に情報を送る。空港で携帯電話を電子テーブルに置くと、ブルートゥース(短距離無線通信)で携帯の情報を読み取り、自宅で作業していた画面が漫画の吹き出しのようにテーブルへ投影された。その画面の上に実際の名刺を置くと、氏名と住所が読み取られて携帯に記録された。
ゲイツ会長は「ソフトウェアを使えば、異なる仕様の機器でもつなぐことができる。電話やテレビ、コンピューターの役割が大きく変わる」と話した。
一方、米ヤフーのテリー・セメル会長(62)も、初めて基調講演に登場した。セメル氏はテレビと携帯電話で自社のコンテンツを利用できる「ヤフー・ゴー」を発表。インターネット・エクスプローラーなどのウェブブラウザを介さなくても、メールやカレンダー、ヤフー動画、検索などの機能が使えるようになる。究極の囲い込み戦略といえる。
同社はノキア、モトローラなどの携帯電話会社と提携、今後発売される端末で「ヤフー・ゴー」のサービスを始める。ヤフーのサイトにアクセスする人は全世界に4億人。彼らをパソコンの外へ連れ出そうという狙いだ。
●手探りのソニー
IT各社を追いかけるかのように、今年のCESでも映像・音楽などを詰め込んだ多くのマルチメディア・プレーヤーが出展された。
韓国のサムスン、LG電子は昨年に続き、高い関心を集めた。サムスンは4インチカラー液晶搭載のマルチメディアプレーヤーを発表。対抗するように、LGは長さ6センチの超小型マルチプレーヤーを出展した。
あくまで独自の模索を続けるのがソニーだ。ハワード・ストリンガー会長は講演で、ウォークマンやPSP(プレイステーション・ポータブル)、プレイステーション3といった「ソニーブランド」を掲げ、映像や音楽重視の戦略を改めて強調した。
ソニーは韓国企業にはない音楽や映画のコンテンツを豊富に持っている。だが、ポータブルプレーヤーでアップルに水をあけられているように、コンテンツの力を収益力に生かしきれていないようだ。
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CESは39回目を迎えた。これまでにも、VTRやビデオカメラ、CDプレーヤーなど、多くの革新的な製品が初公開された。今では、デジタルコンテンツを視野に入れない新製品は考えにくくなっている。グーグルのページ社長は、初めて見たというCESについて「みんなばらばらだ。インターネットがコンピューターをつなげたように、電化製品をつなげる共通規格が必要だ」と唱えた。
さらに、ページ社長は「ハードから考えると、形があるから限界がある。自由に考えられるソフトウェアから思考する必要がある」とも語っていた。
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