現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. デジタル
  4. てくの生活入門
  5. 記事

DVD・CDの「大敵」とは

2009年3月2日

イラスト拡大  

 大事なビデオを記録したDVDが再生できない――デッキの故障かと疑う前に、ディスクの表面を見てみましょう。指紋がべったりついていないでしょうか。指紋一つでDVDが再生不能になることは珍しくありません。ああ、慌ててふかないで。表面に小さな砂のようなものがくっついていたら、傷までつけて墓穴を掘ります。光学メディアの正しい手入れの方法を解説します。

■指紋ひとつでも再生不可能に

 CDやDVDなどの光学メディアに書かれているのは「0」か「1」かのデジタルデータです。レーザー光をあて、その反射の度合いによって0か1かを読み取ります。肉眼では見えませんが、市販の音楽CDやビデオDVDは、実際に物理的に凹凸の形になっています。

 自分で記録するCD―RやDVD―Rなどの場合、塗布されている有機色素にレーザー光を照射して変化を起こさせ、データを書き込みます。

 光学メディアのレーベル面の反対側にあるキラキラした側をここではデータ面と呼びましょう。こちら側からデータを読み取るのです。光学メディアが再生できなくなるケースは、このデータ面に傷や汚れがつき、レーザー光が正しく反射しなくなった場合が多いのです。

 多少の汚れや傷は「誤り訂正」という仕組みによって再生できますが、汚れの範囲が広いと効かなくなります。DVDは同じ面積により多くのデータが記録されているので、CDよりも傷や汚れに弱いといえます。

 CDの場合、データが記録されているのはレーベル面のすぐ近くで、レーベル面に傷がつくとうまく再生できなくなることがあります。この傷を修復するのはほとんど不可能なので、CDのレーベル面は絶対に傷つけないようにしましょう。

 ディスクの汚れを落とすには専用のクリーナーを使うのが一番です。表面に硬いゴミなどがないことを確認して、中心から外周側に向かって放射状にそっとふくようにしましょう。ディスクの形に沿って丸くふくと、誤って傷をつけた場合に致命的になる可能性があります。

 CDの場合は、汚れがひどければ、水ぶきする方法もあります。やわらかい布を水に浸し、やさしく汚れを落としましょう。熱には強くないので、お湯やドライヤーは避けます。長い時間水につけていると白濁する可能性があるので、さっと済ませるのが肝心。水ぶきの後は、やわらかい乾いた布で水分をそっとふき取りましょう。

■持ち方や保存法に注意を

 DVDは構造上、水に浸すのは好ましくありません。あまり汚れがひどいなら、湿らせたティッシュなどをデータ面に乗せ、汚れを十分に浮かせて取り除いてから専用のクリーナーで掃除しましょう。もちろん終了後に水分をよく除きます。

 不織布の袋を流用して汚れを取ろうとしてはいけません。不織布はやわらかいようで、ディスクと擦り合わせると簡単に傷がつきます。再生に影響が出るほど大きな傷ではないのですが、避けた方が無難です。一方、データ面側の層は比較的厚く、傷がついた場合は研磨して復活できる可能性があります。専用の修復機が販売されているので、どうしても再生できないディスクに最後の手段として使う方法はあります。

 誤ると大きな傷をつけることもあるし、正しく使っても削る際にできる細かい傷が全面につきます。一般向けの安価な修復機で回復できるのは軽微な傷だけです。1枚数百円程度で請け負うサービスもあるので、身近にそうしたサービスがあれば、相談するのもいいでしょう。

 大事なデータは傷に強いメディアに保存するのが有効です。傷に強いということは、ふく際に誤って傷つける危険も低いからです。TDKの「超硬」シリーズなどはおすすめです。

 いずれにせよ、最初から汚さず傷もつけないことが大切。保存の際は、きちんとケースに収納し、ほこりの少ない場所にしまいましょう。直射日光は絶対に避けます。またディスクを持つときは側面を挟み、直接指で触れないことも大事です。(ライター・猪狩友則)

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内