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パソコンの故障・変調に備える(上)

2009年4月20日

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 パソコンは突然、故障したり、調子が悪くなったりするものです。そんな時、どうしたらいいのでしょうか? 一番の解決策は「日頃から備えておくこと」。なかでも重要なのが、バックアップです。安くなった外付けハードディスクを使い、好調時の状態を保存しておきましょう。ある程度の出費は必要ですが、簡単に戻せる準備をしておくことで、トラブル時にもあわてず対処できるようになります。

■外付けHDDに全部保存 出張先でも安心

 パソコンを長く使っていると、原因はよくわからないものの、調子がどうも悪い……という事態に遭いやすくなります。基本ソフト(OS)の設定やデータの一部が壊れ、正常に動作しなくなるためです。多くの場合、調子は徐々に悪くなり、やがて動かなくなることも珍しくありません。

 やっかいなのは、原因や解決策がきわめてわかりにくいこと。解決法をメーカーに聞いても「リカバリー(パソコンを出荷状態に戻すこと)してください」という答えが返ってくるのが一般的です。しかし、やはりリカバリーは最後の手段。大切なデータや、インストールしたソフトも設定も消えてしまうからです。

 調子が悪くなったときの定石は「システムの復元」機能で以前の状態に戻すこと。過去、ウイルスなどに感染したことがなければ試してみましょう。ウィンドウズXPの場合は、スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→システムツール→システムの復元、と進み、「コンピュータを以前の状態に復元する」で適切な日付を選びます。

 なかには「システムの復元」でもうまくいかないケースがあります。しかしきちんと準備しておけば、好調な時と同じ状態に戻す方法があります。

 それが「フルバックアップ」。ハードディスク(HDD)の中身を、OSからデータまでまるごと複製しておき、トラブルがあったら本体のHDDに書き戻すことで、バックアップをとったときと同じ状態にするわけです。

 例えば、パソコンを購入し、自分でソフトのインストールや設定をして、「日常的に使える状態」になったところでバックアップをとっておけば、常に「フレッシュな状態」のパソコンに戻せます。

 パソコンに付属していてもよさそうな機能ですが、ウィンドウズの場合、無料ソフトやウィンドウズ付属のソフトでは、そうしたフルバックアップを手軽に行うのは困難。別売りのソフトを利用するのが現実的です。

 おすすめは、「フルバックアップソフト付きのUSBハードディスク」を、バックアップ専用に購入することです。

 一見もったいなく思えますが、パソコンの故障は突然起きます。重要な仕事の期限間近に故障することも珍しくありません。快適に作業できる環境をバックアップしてあれば、すぐに回復できます。

 バックアップしておかなければ、最悪の場合、リカバリーして必要なソフトをインストールし直し、設定をやり直す必要があります。通常、その作業には長時間を要します。重要な作業をする人には、フルバックアップをおすすめするゆえんです。

 注目は図のHDPG―SU250のような「モバイルHDD」です。この種の製品には、パソコンにトラブルが起きた時、USBでつなぐと内蔵ソフトが起動し、バックアップデータを書き戻す機能が備わっています。HDD単体で書き戻せるため、簡単に使えます。ノートパソコンをもって出張に出かけた際にトラブルが起きても、このモバイルHDDを持っていれば、比較的短時間で復旧できます。なおウイルス感染を防ぐため、通常はパソコンから取り外しておきましょう。

 フルバックアップはパソコンを以前の状態に戻せますが、データ量が多く、毎日バックアップするのは厳しいのが欠点。フルバックアップだけでは最新のデータやメールを守るのは難しいのです。

 つまり重要なデータは別の方法で簡単にバックアップするのが有効です。次回はネットを使う「データの簡単バックアップ」を解説します。(ライター 西田宗千佳)

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