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ガンダムより頼りになる? 最新の軍用ロボット

2009年10月17日

  • 筆者:岡田和也

 8月に日本に出張した際、お台場で全高18mの等身大ガンダムを見学することができた。多くの海外メディアでも紹介され、世界的に評判となった展示企画だ。オリジナル版アニメの主題歌の通り、燃え上がるような暑い日だったが、潮風公園に降り立ったその勇姿は、ファンならずとも一見の価値があると感じた。

 ガンダムと聞くと空想の世界の話のように聞こえるかもしれないが、実際は世界各地で遠隔操作や自律(すなわち無人)行動が可能な軍用ロボットは急速に進化している。ガンダムのように人が乗り組んで操作する巨大ロボットはさすがに非現実的だが、逆に人が乗り組まなくても偵察や遠隔攻撃が可能な無人航空機(UAV)はすでに実戦で利用されている。

 アフガニスタン等の前線を飛ぶUAVはアメリカのネバダ州などから遠隔操縦されており、米国内にある基地に毎日平然と「出勤」してくる飛行士が地球の裏側にあるテロリストの拠点を偵察・攻撃しているという構図が米軍の軍事力の圧倒的優位性を物語っている。しかし、性能の差はあっても、軍用UAVを保有している国は世界ですでに40以上に達しており、過激派組織のヒズボラもイスラエル領内で運用実績があるほど普及していると聞く。

 そこで、次なる進化として注目されているのが自律行動型ロボットだ。遠隔操作で捜索・偵察・爆弾処理・攻撃などをさせるだけでなく、ロボットが自分で状況を判断して移動したり攻撃したりできるようにしようという取り組みが進められている。例えばDARPA(国防高等研究計画局)は、2004年・2005年・2007年の3回にわたって、1等賞金100〜200万ドルの自律ロボットレースを実施した。第3回は市街地を舞台に、交通法規を守りながらいかに早く、事故なども起こさずに走り抜けるかという競争が行われた。ネット中継されたので、日本からの観戦者も多かったのではないだろうか。

 日本にはこの夏、ガンダムという守護神が降臨したが、すでに解体されてしまったガンダムに、広大な領海や領空を監視して不法な侵犯行為や武器・麻薬等の密輸、国民の拉致などを防いでもらうわけにはいかない。日本でも自律ロボットが開発・導入されれば、安心・安全に大いに貢献してくれそうだ。特に海上・海中型のものは、昨今被害が急増している海賊の警戒・抑制や取り締まりにも役立ち、国際貢献にもつながるのではないだろうか。

NTTDATA 電子政府

本コラムは、NTTデータの DIGITAL GOVERNMENTマガジンに掲載されたものです。記事の無断転用を禁じます。

プロフィール

岡田和也(おかだ・かずや)

NTTデータのワシントン駐在員。公共部門に属する社員として、アメリカの電子政府先進事例を日本のIT立国に役立てるべく奔走中。幼少期から日米欧それぞれに8年以上の居住経験があり、その国際感覚を武器にグローバルビジネスを推進している。日本人初の連邦政府CIO大学修了者。FEAC認定エンタープライズアーキテクト。理学修士(ジョージ・ワシントン大学)。

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