2011年3月4日
米ネット通販最大手アマゾンは、企業から預かった電子情報を管理するデータセンターを東京に開設したことを明らかにした。ネット経由で情報処理サービスを提供する「クラウドコンピューティング」事業を強め、日本の顧客数を増やす考えだ。
アマゾンは通販とは別に、クラウド事業にも取り組んでいる。190カ国で展開し、日本では数千社の顧客を持つ。たとえば、企業に営業データの分析サービスを提供したり、ネット上で写真保管をするなどの「データ倉庫」を提供したりしている。
データセンターは欧米やシンガポールの計4カ所だった。クラウド事業の責任者のアンディ・ジャシー氏は「データ通信の遅延が少なくなり、管理上の理由で海外にデータを出せない日本企業も使えるようになる」と話し、クラウド能力の向上を顧客増につなげる狙いを強調している。