2011年4月6日
トヨタ自動車と米ソフト最大手マイクロソフト(MS)は、自動車のIT化で提携することを明らかにした。米国時間の6日(日本時間7日朝)に豊田章男・トヨタ社長とスティーブ・バルマーMS最高経営責任者(CEO)が記者会見を開いて発表する。
両社は具体的な提携内容を明らかにしていないが、利用者が車内で情報をやりとりできる技術など、車載システムとネットを融合した新サービスなどが盛り込まれるとみられている。
また両社は、ITを活用して効率的に電力を供給する「スマートグリッド」の研究開発も進めている。電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及に向け、家庭などでの充電時間が集中しないよう、ITを使って電気の使用状況を把握する技術が重要になると言われている。
MSはすでに、米自動車大手フォード・モーターとスマートグリッド技術や車載システム開発で提携している。米最大手ゼネラル・モーターズ(GM)も昨年、米ネット検索最大手グーグルと車載システムの共同開発に乗り出すなど、自動車大手とIT大手の協業が進んでいる。(ニューヨーク=山川一基)