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高原は風力発電銀座 三重、6年後には国内最大級

2009年5月10日10時25分

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 三重県の津市と伊賀市にまたがる青山高原一帯で、風力発電設備の建設ラッシュが続いている。風が強いなどの立地条件のよさからすでに32基が稼働する「風力発電銀座」。15年度中には3倍の97基、総出力は5倍に増え、国内最大級となる見通しだ。

 青山高原では現在、中部電力のグループ会社「シーテック」(名古屋市)が1基2千キロワットの出力を持つ風車19基を建設中で、11年2月までの完成をめざす。同社と津、伊賀両市による第三セクター「青山高原ウインドファーム」も10年度から、同規模出力の風車46基の建設を進めて15年度中に完成予定だ。

 これに伴い、総出力は、現在の3万4千キロワットから15年度は16万4千キロワットに増える。一地域としては78基、11万7千キロワットの発電能力がある青森県六ケ所村を抜き国内最大となる。

 青山高原でも風車が集中しているのは、笠取山(標高842メートル)の頂上周辺。東京や名古屋の年間風速4メートル前後に対し、笠取山は7.6メートル。場所によっては9メートルを超す。周辺に住宅がなく、渡り鳥の通り道でないことも建設に有利に働いているとされる。

 青山高原での風力発電を提唱してきた清水幸丸・三重大名誉教授(68)は「一地域としては世界でもトップ級」と話す。

 同県内では、ほかにも松阪市飯南町の白猪(しらい)山(標高約820メートル)付近に33基を建設する計画があり、11年度から12年度にかけて完成予定だ。

 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、02年度に576基、総出力46万4千キロワットだった国内の風力発電所は、08年3月末現在で1409基、167万5千キロワットに急増。三重県の総出力は現在、国内で18番目だという。(森山敏男)

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