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赤と青のLEDで生育調整や防虫効果 愛知で菊栽培

2009年6月4日3時1分

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写真赤色LEDを使って栽培される「電照菊」=愛知県田原市、竹谷写す

写真青色LEDの光で浮かび上がるトマト栽培の温室=愛知県田原市、竹谷写す

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 電照菊の温室が広がる愛知県田原市に、赤と青色の温室が登場した。特定の色の光を放つ発光ダイオード(LED)で、植物の生育を調整したり、病害虫を防いだりする効果がある。消費電力が低く環境に優しいのも特徴だ。

 導入しているのは、同市保美町の農事組合法人「アツミ・シーサイド・フローラル」(青山房生社長)と、その契約農家約20軒。赤色は菊の温室に月々1個100円のリースで計約1万2千球を取り付けた。菊は光が当たる時間が長いと開花が抑制される。赤色だと効率が高まり、出荷時期を調整しやすい。トマトやイチゴに使うと、光合成を促し甘みが増す。青色には光合成促進効果のほか、殺菌作用があると言われている。

 このほか、黄色はガ類の行動を抑える効果が期待できるといい、「防蛾(ぼうが)灯」として、すでに実用化されている。

 JA愛知みなみによると、同市の菊生産農家は約1千軒。出荷量は年間約3億本で全国一。電照栽培では主に白熱電球が使われている。

 LEDは白熱電球より消費電力が15分の1、寿命も20〜30倍長い。白熱電球に比べて単価は約30倍だが、青山社長は「長期的には経費節約になり、二酸化炭素の削減にもつながるのでは」。県農業総合試験場の大石一史さんも「農協や生産農家の関心は高くなっている。大量生産などでコストが下がれば普及する可能性はある」と話す。

 経済産業省は昨年、地球温暖化対策として、12年までに白熱電球を生産中止するようメーカーに要請した。農水省は今年度から5年計画で、LEDによる各農作物への効果を研究するプロジェクトを立ち上げた。(竹谷俊之)

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