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生物多様性の保全、貢献度を格付けし金利優遇 滋賀銀

2009年11月25日3時3分

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 3千万種といわれる地球上の多様な生き物を守ることに貢献しようと、滋賀銀行(本店・大津市)は、取引先企業がこの問題にどう取り組んでいるかを独自に評価・格付けし、上位の企業には融資金利を優遇する。来年10月に名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれるのに伴い、金融機関の側から企業に環境対策を促す狙いだ。25日に導入する。

 格付けは、企業の「生物多様性の保全」に向けた活動を評価。経営方針、日ごろの企業行動、普及態勢の確立など8項目について点数化し、100点満点で指標化する。

 例えば、使用後は土に戻るプラスチックを商品の包装に使ったり、輸送トラックの燃料をバイオ燃料に切り替えたりすると、有害な廃棄物を生じさせない取り組みとして高得点をつける。NPO、NGOとの連携も考慮される。

 滋賀銀行は、05年から主に温室効果ガス削減への取り組みとして「しがぎん琵琶湖原則」を導入。県内外の4500以上の事業所を5段階に格付けし、最上位の評価「取り組みが先進的」の企業には、融資で金利を0.5%優遇してきた。今回の格付けでも、基準を満たせば0.1%を優遇する方針で、従来と合わせると新規融資で最大0.6%を優遇することになる。

 COP10の日本開催を控えながら、生物多様性の保全をめぐる国内の関心は低い。内閣府の6月の世論調査では、生物多様性という言葉を「聞いたこともない」と答えた人が6割以上いた。環境省生物多様性地球戦略企画室は「これまで対策は大企業中心だったが、地方の金融機関がかかわることで、多くの事業者に対策を促すことが期待できる」と評価する。

 滋賀銀行広報室の担当者は「琵琶湖では藻が異常に発生して観光船の航行に影響が出るなど、生態系と経済活動には密接な関係がある。企業がこうした点に気づくよう促したい」と話す。(高久潤)

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