首相官邸前で、国に控訴しないよう求める諫早湾干拓佐賀訴訟の原告ら=10日午前10時28分、東京・永田町、筋野健太撮影
国営諫早湾干拓事業(長崎県)の堤防排水門の常時開門を国に命じた佐賀地裁判決を受け、原告の漁民や支援者ら二十数人が10日、東京・永田町の首相官邸前で控訴断念と排水門開門を訴えた。
控訴期限の11日を前に、原告らは、霞が関の農林水産省前で控訴断念などを求めるビラを配った後で、官邸前に移動。午前10時から「宝の海を返せ」などと書かれた横断幕を掲げ、マイクを手に福田首相に向けて訴えた。
原告で福岡県大牟田市のノリ漁師の松藤文豪(ぶんごう)さん(51)は「開門すれば魚も貝もノリもとれるようになる。総理、ぜひ開門してください。このままでは農業者と漁業者の溝は深まるばかりです」と声を高めた。