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ニッケル使った燃料電池開発 九大チーム コスト減期待

2011年9月14日19時55分

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写真拡大実験用の燃料電池を手に説明する小江誠司・九州大教授=福岡市西区

 九州大の小江(おごう)誠司教授(48)=触媒化学=らの研究グループが、安価なニッケルを触媒に使った燃料電池の開発に成功した。性能を高めれば、高価な白金を使う従来の燃料電池に代わるものとして、普及が期待できるという。研究成果はドイツの化学誌「アンゲバンテ」電子版に12日付で掲載された。

 小江教授は2008年、常温、常圧の水中で水素から電子を取り出すニッケル系分子触媒(小江触媒)の開発に世界で初めて成功。この触媒を電極に使った燃料電池の開発に取り組んでいた。

 燃料電池は、二酸化炭素を排出しないエネルギー源として期待されている。水素と酸素を結びつける化学反応をさせて電気を発生させるが、その過程では、水素との間で電子を受け渡しする触媒が欠かせない。だが、触媒に使われる白金は埋蔵量が限られ、1グラム5千円近い。燃料電池車に使う場合は1台に100グラムほど必要になる。反応の過程で、腐食性の強い過酸化水素が生じる欠点もある。

 小江教授によると、小江触媒なら主原料のニッケルは1グラムあたり約1.8円と安く、全体のコストを抑えられる上に、過酸化水素の生成率もゼロという。

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