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ボーイング燃料、藻が原料 米航空会社が飛行成功

2009年1月8日23時20分

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写真藻から生成した新バイオ燃料を手にする開発会社のティム・ゼンク副社長=7日、米テキサス州ヒューストン、鈴木写す

写真試験飛行した旅客機を背にパイロットと握手する米コンチネンタル航空のラリー・ケルナー会長兼最高経営責任者(CEO)=7日、米テキサス州ヒューストン、鈴木写す

 【ヒューストン(米テキサス州)=鈴木暁子】米コンチネンタル航空は7日、バイオ燃料を使った旅客機の試験飛行に成功した。燃料の原料は、水中で育つ藻やジャトロファという落葉低木の抽出成分で、食糧価格の高騰や環境破壊を引き起こす心配がない。藻が原料の代替燃料での試験飛行は世界初で、5年以内の実用化を目指す。

 7日朝にヒューストン空港であった試験飛行。乗客のいないボーイング737―800型機は空中に舞い上がると、急加速・減速したり、エンジンを停止して再起動させたりするテストを繰り返した。二つあるエンジンの片方に、通常のジェット燃料に新開発のバイオ燃料を半分混ぜた混合燃料を使った。

 航空機メーカー大手の米ボーイングや、ジェットエンジンをつくる米ゼネラル・エレクトリック(GE)の関連会社などと提携し、コンチネンタル航空は9カ月かけて試験飛行の準備を進めてきた。バイオ燃料を使うと、二酸化炭素や大気汚染の原因となる硫黄分の排出を減らす効果が期待できるという。ラリー・ケルナー会長兼最高経営責任者(CEO)は「安定調達できる代替燃料の実現という課題の解決に向けた大きな一歩だ」と胸を張った。

 ジェット燃料の価格は昨年、原油とともに高騰。航空各社は運賃を上げるなどしたが業績悪化が相次いだ。電気やハイブリッドといった選択肢のある自動車と違い、航空機は現在、全面的に化石燃料だのみ。バイオ燃料の導入は経費削減と、中東情勢や経済状況に左右されない「安定的な燃料確保」に欠かせず、各社が実用化を急いでいる。

 藻のバイオ燃料は航空機だけでなく自動車用にも応用できるという。ケルナー会長は「量産されればバイオ燃料も原油と同じぐらいの価格にはなるだろう」と話した。

 すでに昨年、英ヴァージン・アトランティック航空とニュージーランド航空がそれぞれ、コンチネンタルとは別の原料のバイオ燃料で試験飛行を実施。日本航空も今月末、アブラナ科の植物「カメリナ」などを原料にしたバイオ燃料で試験飛行する予定だ。

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