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外来ヒナゲシ、暖冬と車社会で分布拡大 東農大調査

2009年4月18日23時1分

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写真道路沿いに咲くナガミヒナゲシ=東京都小平市

 ナガミヒナゲシの赤い花が都市部の道ばたや空き地で目立つ季節になった。この地中海地方原産の外来植物が国内で分布を広げたのは、暖かな冬と車社会のおかげだった――。こうした研究結果を、東京農業大の根本正之教授(応用植物生態学、雑草学)らのグループがまとめた。

 ナガミヒナゲシは1961年、国内では初めて東京都世田谷区で報告された。90年代後半以降になると、本州の内陸部や日本海側へも生育地を広げた。花は美しいが、その急増ぶりから在来種との競合、農地での雑草化などが心配されている。

 この研究で博士号を取った吉田光司さん(28)によると、発芽するのは秋と翌春。秋発芽の個体は低温にさらされると枯れるが、東京都内のように冬が暖かくなった地域では越冬可能で、春になると急速に育ち、多くの種子をつける。

 春に発芽した個体も開花するが、個体の大きさや種子の数は越冬個体より少なかった。このため、温暖化もしくは都市の高温化で「越冬できる地域が広がって種子も増え、分布が広がった」とみている。

 都市部では幹線道路沿いに目立って増えている。東京都稲城市などで道路や駐車場との関係も調べた。ナガミヒナゲシの多い駐車場は幹線道路から近い傾向があり、落ちた種子が車に付いて運ばれたとみられる。

 根本教授は「種子ができる前に道路沿いの個体を除くことが拡大防止に有効だろう」と話している。(米山正寛)

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