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CO2埋め合わせ、携帯使い簡単に ANA乗客向け制度

2009年8月3日3時0分

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 全日空(ANA)は、飛行機の利用客が搭乗距離に応じて、国内の森林育成に自主的に少額の資金援助ができる制度を9月から導入する。携帯電話を使った全く新しいシステム。参加は任意だが、利用客に相応の負担をしてもらい、環境活動への参加を促す。

 飛行機の移動で排出される二酸化炭素(CO2)を、環境活動にお金を出すことで「埋め合わせ」する。カーボンオフセットの一種だ。9月10日から羽田と札幌、大阪(伊丹)、福岡、沖縄を結ぶ主要4路線で試験的に始め、10月から国内の全路線に導入する。国際線は利用状況をみて検討する。

 利用者が空港の搭乗口に掲示された2次元バーコードのQRコードを携帯電話で読み込むと、利用距離に応じて画面に費用などが表示される。指示に従って数百〜数千円をクレジットカードで支払えば、北海道や高知県の森林育成事業に役立てられる。

 交通や輸送分野では多くのCO2を排出するため、各社はマイナスイメージを振り払おうと環境活動に懸命だ。航空会社も機内食器の軽量化や飛行方法の省エネ化などを進める。だが、旅客を巻き込んだ取り組みは、欧州などに比べて遅れていた。

 オフセットは日本航空が2月に導入したが、パソコンによる手続きが必要なうえ、なじみも薄く、利用が伸び悩んでいた。

 そこで、携帯電話を使って搭乗システムを簡素化することに成功していたANAは、今回も携帯電話に着目。参加は任意だが、空港での待ち時間を利用できることから、多くの利用を見込む。

 国土交通省は「携帯電話を使ったシステムは、参加しやすさを高めるうえで画期的。鉄道やバスなどにも応用可能で、オフセット普及のきっかけになる」と期待している。(佐々木学)

 〈カーボンオフセット〉日々の生活や産業活動で出るCO2を金額に換算して森林保護などの環境活動に充て、環境への負荷を減らす仕組み。CO2の排出は完全にゼロにはできないため、当事者一人一人から少額ずつ集めた費用で埋め合わせようという考え方。世界的に広まりつつある。

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