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エチゼンクラゲ、相模湾も「襲撃」 異例の南下コース

2009年10月28日8時6分

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写真定置網にかかったエチゼンクラゲ=26日午前4時4分、神奈川県真鶴町沖、豊間根功智撮影

写真定置網にかかり、タモ網で引き揚げられたエチゼンクラゲ=26日午前3時52分、神奈川県真鶴町沖、豊間根功智撮影

図エチゼンクラゲの出現域(23日現在)=社団法人漁業情報サービスセンターによる

 漁業被害を起こすエチゼンクラゲが今年、異例の出現パターンを示している。日本海から津軽海峡を抜け太平洋側に回り込んだ群れは通常、千葉の房総沖までは達するが、今年はさらに南下、神奈川・静岡沖の相模湾へ大量に押し寄せている。社団法人漁業情報サービスセンターなどの調査で分かった。

 神奈川県真鶴町の岩漁協の定置網には26日、約40匹が入り込んだ。いずれも直径1メートル前後で、大きなものは1.5メートル。漁師たちは船に引き揚げた赤茶色のエチゼンクラゲをスコップで砕き、海に捨てる作業に追われた。同漁協の青木勝海・組合長(61)は「水揚げの半分はエチゼンクラゲ。これだけ多いと漁に支障が出る」と話す。

 最悪の被害が出た05年は、群れの一部が黒潮に乗って太平洋沿岸に到達した。今年は黒潮には乗らず、津軽半島経由の個体が異例の南下を続けている。広島大の上真一教授は「日本海にいた群れが相模湾にまで到達するとは驚きだ。まだ水温が高いので、さらに多くの個体が押し寄せるだろう」と話している。(山本智之)

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