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絶滅危惧種363増える 09年版レッドリスト

2009年11月4日2時4分

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写真絶滅危惧種に指定されたフィリピンホカケトカゲ=WWF英国提供

写真野生絶滅したキハンシヒキガエル=ティム・ハーマン氏撮影

 世界の政府機関やNGO、科学者らでつくる国際自然保護連合(IUCN)は3日、評価した4万7677種の動植物のうち36%の1万7291種が絶滅の恐れがあるとの調査内容を載せた09年版「レッドリスト」を公表した。絶滅危惧(きぐ)種は08年版より363増え、IUCNは「深刻な絶滅の危機が続いている」としている。

 野生での絶滅を含めた絶滅種は、評価対象の2%に当たる875となった。絶滅危惧種は植物だと評価対象の70%、淡水魚や無脊椎(せきつい)動物では3分の1強が該当している。

 今回初めて絶滅危惧種とされた中には、日本でもペット用にネットなどで販売されているフィリピンホカケトカゲも含まれている。フィリピン固有のトカゲ類で、農業や森林伐採で生息地が失われていることに加え、ペット用としての捕獲で絶滅の恐れがあるとされた。ワシントン条約で国際取引がまだ全面的に禁止されていない。

 今回調査に力を入れた淡水の生態系では、中国・雲南省の●池(てんち、●は「さんずいに眞」)という湖で、7種の巻き貝すべてと、13種の淡水魚のうちの12種が絶滅危惧種とされた。水質悪化で湖の富栄養化が進み、アオコが大発生するなどしたため。

 両生類では、タンザニアの渓谷に生息していたキハンシヒキガエルが野生絶滅したとされた。以前は少なくとも1万7千匹いるとみられたが、上流のダム建設で河川の流量が9割失われたうえ、カエルツボカビ症が原因となった。(桜井林太郎)

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