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国内生息のサンショウウオ、ラナウイルス感染死

2009年11月24日14時20分

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写真ラナウイルス感染症で死んだカスミサンショウウオ=宇根有美准教授提供

 カエルツボカビと並び、世界規模で両生類に被害を及ぼしているラナウイルスに、国内に生息しているサンショウウオが感染して死んだ例が初めて見つかった。昨年秋に大量死したウシガエルでの感染を報告した麻布大の研究グループがDNAの分析などから確認した。

 ラナウイルスは国際獣疫事務局が、報告を義務づける野生動物感染症に指定している。人への感染の恐れはないが、魚や爬虫(はちゅう)類への感染は起こると考えられている。

 麻布大の宇根有美准教授によると、感染で死んだのはカスミサンショウウオ。西日本のある地域で生息地の環境状況が悪くなったため、地元の団体が捕獲して飼育していた水槽に昨年5月半ば以降、野外から幼体十数匹を追加したところ80匹すべてが6月中に死んだ。皮膚の潰瘍(かいよう)、肝臓や腎臓の壊死(えし)が見られた。

 国内で両生類へのラナウイルス感染は、ウシガエルが昨年秋に大量死したのが初の報告だったが、これに先だつ感染例があったことになる。

 グループは今年9月以降にもウシガエルがラナウイルス感染で死んだ例を確認している。サンショウウオも含め、これらの感染場所はすべて半径35キロの範囲内にあり、限られた地域で流行が続いている可能性がある。宇根准教授は「ウイルスの拡散を阻止する必要がある。感染死したものは回収して焼却すべきだ」と注意を呼びかけている。(米山正寛)

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