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ビキニ環礁が世界遺産に 核実験の被害語る「負の遺産」

2010年8月1日23時1分

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写真水爆「ブラボー」の実験によるクレーターが残るビキニ環礁=2004年撮影

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 【パリ=国末憲人】ブラジルの首都ブラジリアで開かれている世界遺産委員会は31日、冷戦時代に核実験が繰り返されたマーシャル諸島の「ビキニ環礁」を世界遺産(文化遺産)に登録することを決めた。広島の原爆ドームに続き、核兵器の惨禍を伝える「負の遺産」としての登録となる。

 事務局の国連教育科学文化機関(ユネスコ)が1日発表した。サンゴ礁が自然遺産ではなく文化遺産として登録されるのは、極めて異例。

 遺産委員会は「ビキニ環礁は、核実験の威力を伝えるうえできわめて重要な証拠が保存されている」と指摘したうえで「環礁はその歴史を通じて、人類が核の時代に入ったことを象徴している」と評価した。

 ビキニ環礁周辺では1946〜58年、米国が67回の核実験を実施。54年に実施された水爆「ブラボー」の実験では風下の島民だけでなく、第五福竜丸など近海で操業していた漁船の乗組員らも被曝(ひばく)した。

 核兵器被害を伝える世界遺産としては、96年に登録された「広島平和記念碑」(原爆ドーム)がある。戦争や虐殺など人間の愚かさを伝えるいわゆる「負の遺産」としては、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所などが知られている。

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