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世界でここだけ「すずむし保護条例」 長野・松川村が制定

2010年9月9日10時50分

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写真松川村役場で飼われているスズムシ。リーンと涼しげな鳴き声を響かせている=8日

 松川村が8日、「すずむし保護条例」をもつ世界唯一の村になった。スズムシを村の特別シンボルとする同村は同日、スズムシ保護、ひいては村の豊かな自然環境と田園景観の保全に結びつける条例案を村議会に提案し、全会一致で可決された。

 6条からなる条例は、全国に誇る「すずむしの里」づくりを進めることを目的にうたう。スズムシが生息、増殖できる環境保全に必要な施策を講じることは村の責務と位置づけ、土地改良事業などには生息環境に配慮した工法に努める、としている。村全域を保護区域とし、村長が必要と認める場合以外はスズムシの捕獲を禁じている。

 条例化は今年4月、同村の観光振興支援で調査に入った松本大の山根宏文教授が提案した。

 同村では、二十数年前から有志がスズムシを人工飼育し、毎夏、全国に小包便で送る事業を続けている。2006年には、スズムシを通して地域おこしを図る自治体や団体が同村に集まり、「第1回全国すずむしサミット」を開いた。

 村のマスコットキャラクターは、スズムシの「リンリンちゃん&りん太くん」。「村虫」はスズムシ。低農薬で生産されたコシヒカリは「鈴ひかり」。村営温泉施設は「すずむし荘」。公共ホールは「すずの音ホール」と、まさしく「スズムシの村」だ。

 平林明人村長は「この村の売りは安全、安心な農産物。安曇野の原風景も残っている。スズムシを守ることは、その恵まれた自然環境を守ることであり、地元産品のブランド力が上がることを期待している」と話した。(山田新)

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