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カラスの鳴き声でカラス追い払え JRが新置き石対策

2010年11月10日0時50分

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写真拡大電柱に取り付けられたセンサー(下)が検知すると、右上のスピーカーからカラスの鳴き声が鳴る=岩手県花巻市

写真拡大「鳴き声」が鳴ると、カラスは一斉に飛び立っていった=岩手県花巻市

 カラスの撃退は、カラスの鳴き声で――。線路に置き石をする「黒い集団」に悩まされているJR東日本盛岡支社は、カラスの鳴き声が発生する装置を線路脇の電柱に設けて追い払う試みを始めた。カラスとの知恵比べは毎年続いており、これが4度目の撃退策。東北線の花巻空港(岩手県花巻市)―石鳥谷(同)間に二つ取りつけ、効果を見ている。

 線路脇の約50メートル離れた電柱に取り付けられたセンサーが、線路を含む半径30メートル内にカラスがやってくるのを検知すると、大きなカラスの鳴き声が約3分間鳴る仕組みだ。

 センサーを設置したところは、カラスが好む稲などがある田園地帯。本物のカラスによく似た鳴き声で「カアー、カアー」と電子音が鳴り響くと、カラスたちは騒ぎ出して落ち着きがなくなり、一斉に上空に飛び立っていった。

 別名は「七つの子」作戦だ。

 「烏(からす)なぜ啼(な)くの烏は山に……」と歌詞が続く同曲。同支社の担当者は「歌詞にあるように、『かわいい七つの子が待っている。ここは危険だから早く帰りなさい』とスピーカーから鳴る音が知らせているんです」と話している。

 カラスの置き石は、カラスが線路の石をいったんレールの上に置いて、できたくぼみに稲などの好物を隠す行動の中で起きるとされる。カラスの置き石で脱線する恐れはないが、運転手が異音に気づいて急ブレーキをかけることがある。置き石は今年4月から10月26日までに20件あった。

 置き石対策は、カラーシートを線路に敷いたり、小さな風車を置いたりしてきた。昨年はカラスの死体模型を設けたが、時間がたつと見破られ、なかなか決め手がない。

 村上卓男・同支社設備部長は「今回こそ線路は嫌なところと覚えてもらえそう。100点満点です」と話す。12月上旬まで試し、来年度以降の運用をめざしている。(高田純一)

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