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もんじゅ試験延期、国が正式発表 装置落下トラブルで

2010年12月16日11時5分

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 高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、出力28万キロワット)で起きた燃料交換装置の落下トラブルを受け、高木義明文部科学相は16日、予定していた次の段階の試験開始時期を「2011年度中」とすることを明らかにした。これまでは「11年度上半期」としており、半年ほど延期することを国として正式に認めた。

 都内で同日開かれた、地元の西川一誠福井県知事と大畠章宏経済産業相との意見交換会(3者協議)の中で明らかにした。文科相はまた、落下事故について、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構に対して「外部専門家の調査チームを設置し、定期的に作業状況を公表するよう指示した」と述べた。

 もんじゅは今年、ナトリウム漏れ事故以来約14年ぶりに試験運転を再開したが、8月に落下トラブルが発生、装置の回収が難航している。落下の衝撃で装置がふくらんで原子炉のふたの穴から引き抜けなくなったため、穴のまわりにある保護装置ごと引き抜くための大がかりな工事が必要になった。

 原子力機構は当初、来春から出力を40%に上げる第2段階の試験運転に入る予定だったが、延期は避けられない状況になっていた。さらに「2013年度ごろ」に第3段階の試験運転を経て、本格運転を開始する見通し。もんじゅは停止中も1日約5500万円の維持費がかかる。

 一方で高木文科相は、「もんじゅは我が国のエネルギー安定供給に貢献する」とも述べ、国として引き続き推進する姿勢を強調した。(小堀龍之)

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