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「燃える氷」見つけ出せ 世界初の海洋産出試験 経産省

2011年2月27日16時2分

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 経済産業省は、石油に代わるエネルギーとして期待されている「メタンハイドレート」の海洋産出試験に世界で初めて乗り出す。今年末に東海沖から熊野灘にかけての海底で掘削作業を開始。順調なら2018年度の商業生産につなげる考えだ。

 メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンと水が結晶化した氷状の物質。寒冷地域の永久凍土層や深海の海底下の地中にある。「燃える氷」と呼ばれ、温度が上がったり気圧が下がったりすると、メタンガスと水に分解する。メタンガスは都市ガスや発電用の燃料として利用でき、燃やしたときに出る二酸化炭素の量は石油や石炭より少ないのが特長だ。

 試験をするのは東海沖から熊野灘にかけての沖合50〜60キロ、深さ約1千メートルの海底。そこから地中を数百メートル掘削する。海底でのメタンハイドレートは固体で、石油や天然ガスと違い自ら噴き出てこない。そこで、メタンハイドレートがねむる地層の圧力を下げて分解し、メタンガスを取り出す新技術を試す。

 経産省は03〜06年度に実施したボーリング調査で、東海沖から熊野灘には日本の天然ガスの消費量の13.5年分の資源量があると確認した。これまでにメタンハイドレートの商業生産にめどをつけた国はなく、日本にとって貴重な自主開発資源となる可能性がある。

 来年度の当初予算案に89億円を計上。今年末から海底での掘削作業を始め、15年度まで産出試験を続ける予定だ。18年度までに商業生産の採算ベースに載る技術の確立を目指す。(小暮哲夫)

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