【赤井陽介】最低気温が25度を下回らない「熱帯夜」の年間日数がこの70〜80年で2・1倍に増えたことが、気象庁が12日に公表した「気候変動監視レポート」で分かった。この夏も927観測点のうち、100地点前後で熱帯夜になる日が続出している。気象庁は、夜間も熱中症に注意するよう呼びかけている。
レポートによると、全国15地点の熱帯夜の年間日数は1931〜40年は平均9・7日だったが、2003〜12年は20・7日に増えた。この間、これらの地点の夏の最低気温は約1・2度上がった。
コンクリートの建物などに太陽の熱がたまり、夜の気温が下がりにくくなる「ヒートアイランド現象」が顕著な都市部では、熱帯夜の増え方も急で、東京都心は1931〜40年は年7日だったが、直近10年は33・9日に。10年で3・9日増えている計算で、名古屋市でも3・7日、京都市でも3・6日、同様に増えていた。夏の最低気温は2・2〜2・5度上がった。
気象庁によると、今年は7月に入ってから、100地点超で最低気温が25度以上を記録した日がすでに6日間あった。担当者は「地球温暖化とヒートアイランド現象で最低気温が上がっている。夜もクーラーをつけるなど、対策をとってほしい」と話している。