【ローマ=石田博士】「神の糸」を救え――。南米アンデス山脈にすみ、繊細な毛で知られるラクダ科のビキューナ。絶滅の危機にあった希少動物で、カシミヤなどの高級繊維で知られるイタリアの高級アパレル企業ロロ・ピアーナ社(本社・ミラノ)が、保護・管理に乗り出している。
同社は今春、アルゼンチン北部に8万5千ヘクタールの土地を持つ地元企業の株式60%を買収した。この土地にすむ約6千頭のビキューナの採毛の権利を持つ。
ビキューナの毛の太さは直径0・013ミリ。人の頭髪の約4分の1、カシミヤの0・015ミリより細い。獣毛の中で最も細いとされる。標高3千〜5500メートルにすみ、世界に約20万頭いる。