【貞国聖子】まだ食べられるにもかかわらず大量に捨てられる食品。そんな「食品ロス」を減らそうという取り組みが広がっている。食品業界も、食品ロスの大きな要因とされる商習慣の見直しを探り始めた。
横浜市南区の睦母子生活支援施設に22日、賞味期限が4日後に迫った食パン24袋、メロンパン40個が届いた。約60人が暮らしており、夕食と朝食でほとんどを食べきった。
5年ほど前からレンコンやコーン、缶詰のスープ、アイスクリームなど、食品ロスで出た食べ物を無償で提供を受けている。食費を抑えるため、それまでは1人1食あたり250円で作らなければならず、おかずは1品という日がほとんどだった。今は食品ロスの活用で品数が増え、食費も約4割削減できた。
施設長の浜田静江さん(63)は「袋が少し破れていても中身は全く問題ない。食事は子どもたちが頑張るエネルギーになるので感謝している」と喜ぶ。
施設に届けたのは、東京都台東区のNPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン」だ。企業から「賞味期限が近づいてきた」といった理由で提供された食品を、福祉施設や東日本大震災の被災者らに渡している。23日にも大手スーパーからロールパンや食パンが300キロほど届き、ホームレスや障害者を支援する5団体が持ち帰った。