主催者あいさつ|2018講演記録|朝日地球会議2018|朝日新聞

主催者あいさつ
朝日新聞社代表取締役社長 渡辺 雅隆

渡辺 雅隆

渡辺 雅隆

本日は、「朝日地球会議2018」にご来場いただき、誠にありがとうございます。

「朝日地球会議」の今年のメーンテーマは「次世代への約束 もっと寛容な社会に」です。「分断から共存へ」を掲げた前回の地球会議での議論をふまえて、グローバル化する世界で、人々がともに生きて行くための方法を探りたいと考え、テーマを設定しました。

この1年間を振り返りますと、アメリカ第一主義を掲げるトランプ政権が、超大国となった中国、そして、日本を含む同盟国とも通商問題で対立し、世界経済の不安定要因になりつつあります。また、史上初の米朝首脳会談が実現した一方で、シリア内戦は終わりが見えず、イスラエルやイランをめぐっても国際社会は足並みがそろっていません。地球規模の課題を、国際的な協調で解決に導こうとうするリーダーを失った世界で、分断や他者への不寛容が、より目立ってきているのではないでしょうか。

しかし、私たちは、お互いの違いを受け入れ、認め合い、多様性を大切にする社会を、次の世代に受け継いでいかなければなりません。人種や性別、宗教や政治的な信条などに基づく差別や対立を超え、違いや差異に寛容な社会を実現していくにはどうしたらよいのか。3日間の朝日地球会議で、みなさまとともに議論を深めたいと思います。

本日は、日本の経済界を代表する女性リーダーのみなさんが、人材の多様性と新たな価値観を生み出すためのイノベーションの関係を中心に、討論をしてくださいます。さらに、普遍的な価値があると考えられてきた民主主義が、ポピュリズムの台頭によって揺らぎつつあるという現実について、アメリカ、ヨーロッパ、日本の研究者の方々が話し合います。

朝日地球会議では昨年から、国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」に関係する情報の共有や議論にも取り組んでいます。「No one will be left behind」、つまり「だれひとり置き去りにしない」という基本理念に共感したからです。

朝日新聞社は、全社で部門を超えてSDGsの推進につながる活動をすすめ、このほど、SDGsに先駆的なメディアとして、国連が認証するメディアコンパクトに選ばれました。また、SDGsを知っていただくための企画広告が今年度、日本新聞協会の新聞広告賞に決まりました。朝日新聞社は今年、「財務省による公文書の改ざん問題」の報道などでも2つの新聞協会賞をいただきましたので、おかげさまで、広告部門を含め「3冠」となりました。この会場の展示コーナーでも、SDGsに関する報道やその他の取り組みを紹介しておりますので、ぜひともごらんください。

昨年の地球会議に登壇していただいた国連副事務総長のアミーナ・モハメッドさんは「人々がトンネルの先の光のような希望をもつことができるように、なんとか努力する。それがSDGsだと思います」とおっしゃいました。私たちも、総合メディア企業として何ができるかを考えながら、努力を続けたいと考えています。

会議3日目となる明日26日には、植物や生物の多様性、エネルギーや水を含む環境、AIやICT、病気のケアや介護、そして街づくりにいたるまで、地球会議らしい、多様な議論が展開されます。異なる分野で活躍される多様な方々が、地球規模の課題の解決に向けて、知恵を出し合う場になります。この会議の主人公である会場のみなさまからのご意見、ご質問も、幅広く、深みのある議論のために、大切な要素です。どのような意見がぶつかり合い、また、どのような希望や光が見えてくるのか、とても楽しみです。会議での議論は、朝日新聞の紙面や朝日新聞デジタルでも詳しくお伝えします。

この会議の開催のために、今年も、数多くの企業のみなさまからご協賛をいただいております。また、ご協力やご後援も数多く、いただいております。この場を借りまして、みなさまに、心より御礼申し上げます。

朝日新聞の企業理念は「ともに考え、ともにつくる」です。みなさまとともにつくったこの朝日地球会議を、私たちの明日を語りあい、ともに考える場にできたら幸いです。ご静聴、ありがとうございました。

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