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家庭菜園にお似合い? カセットボンベで動く耕運機、ホンダなど開発

2009年2月17日

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写真ホンダ「ピアンタFV200」

写真操作を説明する開発責任者の笹岡雅行さん

写真三菱農機の「エコ・ラテEL20」

 家庭用カセットコンロのボンベで動くミニ耕運機を、ホンダや三菱農機が相次いで開発した。ガソリンより取り扱いが簡単で、手も汚れず、排気がクリーンなのが特徴だ。家庭菜園で「エコライフ」を楽しむ中高年層など、新たなユーザーへの売り込みをねらっている。(アサヒ・コム編集部 藤坂樹理)

 小型耕運機の燃料はガソリンが一般的だが、燃料の補給が意外にやっかいだ。公道を走れないのでスタンドには行けず、ガソリンを買って持ち帰るにも専用の容器が必要。法令上の規制から、セルフ型スタンドで自分で容器に給油することもできない。

 そこでホンダが目をつけたのが、カセットコンロのLPG(液化ブタンガス)ボンベだった。「すでに広く家庭に普及している。手軽に入手できて取り扱いも簡単」(山田琢二取締役)だからだ。

 ホンダが開発した「ピアンタFV200」は、ボンベ1本(標準容量250グラム)で1時間稼動し、106平方メートル(約32坪)の農作業ができる。ガソリンを使う従来モデルと比べ、燃料満タン時の稼動時間はほぼ同じ、CO2排出は10%ほど少なく、音も静かという。

 3月3日から全国のホームセンターなど750店で発売する。価格は10万4790円(消費税込み)。年間6000台の販売をめざす。

 一方、三菱農機が2月から発売を開始した「エコ・ラテEL20」も、カセットボンベで動くミニ耕耘機だ。「ガソリンは劣化すると部品が目詰まりするので、長期間使わない時は抜く必要がある。ガスは手間がかからない」といい、初心者でも手軽に扱える点を強調している。市民農園でリサーチし、吸い上げたユーザーの声が製品化につながった。価格は10万4790円(消費税込み)。

 農業人口の減少に伴い、トラクターやコンバインなど大型農作業機の市場は縮小傾向にある。半面、家庭菜園やガーデニングを楽しむ人が増え、ミニ耕運機の出荷は少しずつ伸びている。ホンダ「ピアンタ」の開発にあたった笹岡雅行さん(本田技術研究所主任研究員)は、「耕運機のことをよく知らないユーザー層にも受け入れられる製品をめざした」と話している。

  ◇   ◇

 ホンダ製品を東京・世田谷の会員制菜園「アグリス成城」で操作してみた。カセットボンベをプラスチックのケースに入れ、本体にセットする。この間、わずか数秒。本体・ケースともカラーは純白で、耕運機というより、人型ロボット「アシモ」を思わせるスタイルだ。

 土を耕すツメの部分(アタッチメント)は、標準の「耕運用」のほか、別売で「除草用」「畝立て用」「整地用」などが選べる。植え込み後の農作業にも使えるわけだが、オプションを一つずつ増やしていく楽しみもありそうだ。

 エンジンをかけて作業を始めるまで、ざっと1、2分。操作といっても右手のアクセルレバーで速度を調整する程度で、ほとんど何の説明も受けずに動かすことができた。3坪ほどの土地を、慣れれば2、3分で耕せるという。「クワやスキを使うと10倍以上の時間がかかる。いちど耕運機を使うと手放せなくなりますよ」と担当者に言われ、なるほどと実感した。

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