【ロサンゼルス=畑中徹】ロサンゼルス自動車ショーが28日開幕した。エコカー中心のショーとして知られるが、今年は電気自動車(EV)ブームの陰りを反映し、エコカーの展示が減っている。
会場があるカリフォルニア州は、各メーカーに環境対応車の販売を増やすよう求めるなど規制が厳しいため、例年はエコカーの発表が多い。だが、今年は新しいEVを大々的にアピールしたのは米ゼネラル・モーターズ(GM)など数社だけだった。
象徴的だったのがトヨタ自動車で、発表の目玉はスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」の新モデルだった。米有力ベンチャー企業と共同開発したEVを華々しく発表した2年前との落差は激しい。ほかの大手メーカーも、EVを展示してはいるが、発売済みの車種ばかりだ。
エコカーの柱と期待されるEVだが、世界2位の自動車市場・米国でも販売は伸びていない。EV販売で先行してきた日産自動車の「リーフ」の1〜8月の販売台数は、前年同期比32%減の約4200台にとどまった。まだ価格が高く、走れる距離が短いことなどが理由とみられる。
会場にいた米自動車業界の専門家は「EVの先行きに、各メーカーは確信を持てないでいるようだ。売れないEVより『売れる車』を優先する販売戦略が増えそうだ」と指摘した。