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08月20日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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特別講演
「植物のゲノムにみられる共生と競争」
共生と競争が生む進化 寺地 徹 京都産業大学 総合生命科学部教授

寺地 徹
京都産業大学 総合生命科学部教授

海岸線などで花を咲かせるハマダイコンという植物を材料に、遺伝子の働きを研究している。

ハマダイコンには、花粉ができない「不稔(ふねん)個体」がみられる。これは、細胞内にあるミトコンドリアの遺伝子の影響だ。ただ、核にある別の遺伝子のおかげで、不稔個体が現れる割合は1%に抑えられている。

ミトコンドリアと核は、同じ細胞内で共生しつつも互いに競い合う関係にあるといえる。生物の進化は、共生と競争があってこそ成り立つ。その仕組みは、社会全体におきかえて考えることもできるだろう。