福岡市西区今宿の沖合約30メートルの博多湾内で、小型のクジラが見つかった。体長約2〜3メートルで、水族館「マリンワールド海の中道」(福岡市東区)によると、おとなのコマッコウ。湾内に迷い込んだとみられる。
9日の午前中に住民が見つけた。しばらく湾内を泳いだり、ジャンプしたりしていたが、10日午後2時ごろ見えなくなった。湾外に出たとみられるという。
マリンワールドによると、博多湾でクジラが確認されたのは珍しい。群れからはぐれた可能性もあるという。コマッコウは深さ200メートル以上の深海に潜ってイカやタコを食べる。丸い顔が特徴で、成長しても体長3.5メートルくらい。長崎や北九州の沿岸でも目撃情報があるという。