札幌市立南小学校で先月、特別支援学級の男子児童が給食に出たプラムの種をのどに詰まらせて死亡した事故を受け、同市中央区で学校給食の事故防止のための研修会が開かれた。同市立の小中学校や特別支援学校などの教頭ら約300人が参加した。
研修会は22日。市保健所の担当者が、給食で早食い競争をしてパンをのどに詰まらせたり、学童保育で出たこんにゃく入りゼリーで窒息したりした死亡事例を紹介。食べ物の飲み込みの仕組みや、窒息を防ぐための注意事項などを説明した。また、市消防局の担当者が、のどに異物が詰まった時の対処方法を動画を交えて解説し、心肺蘇生の重要性を伝えた。
研修会には食物アレルギーへの対応も盛り込まれ、中央区の小学校の男性教頭は「緊迫感が伝わる内容で、二度と事故を起こしてはならないという思いを強くした。学校で報告し、集会などで他の教職員に伝えたい」と話した。