【辻岡大助】岐阜大学と岐阜市が12日、同市の長良川でアユの生育状況をみるため、初めて「石磨き実験」を行った。ブラシで川底の石を磨き上げると、エサの藻がその石の上で育つのか、定点観測する。
岐阜大の大橋慶介助教(河川工学)は「鵜飼(うかい)のアユが昔と比べて減り、サイズも小さい。エサの新鮮な藻が育たないことが原因ではないか」と考えてきた。藻は洪水時に流れる細かな土砂できれいに洗われた石で育つ。「ダムや河口堰(かこうぜき)の治水の影響があるとみて間違いない」
長良川漁協によると、2012年度のアユの漁獲量は6万キロ。04年度の9千キロからほぼ毎年度増えている。それでも河口付近で長良川河口堰が本格運用される3年前の1992年度の33万1千キロに比べると、大幅に減った。