急速に進む情報通信技術(ICT)を教育にうまく取り入れられる人材を育てようと、奈良教育大と富士通が近く共同研究に取りかかる。タブレット端末を学校で授業に使う実験は大阪市などでも始まっているが、教員養成課程での活用を視野に入れた試みはあまり例がないという。
富士通は、授業用のソフトウエアが入ったタブレット端末166台や制御するサーバーなどを大学に提供。大学の付属小、中学校がこれを使って授業をしたり、授業のシナリオづくりに役立てたりして、使い勝手や効用を富士通に伝える。ソフトには、これまで手書きでしていた漢字学習をタブレット上でできるものや、子どもが手元で書いたものがそのまま電子黒板に反映できるものなどがあるという。
大学は、7月1日に「次世代教員養成センター」を新設。ICTの導入で、子どもたちの学力や学習意欲、授業への集中力がどう変化するかや、教員の負担の違いなどを調べる。さらに、ICTを生かした指導ができる教員養成・研修プログラムを練る。