【佐藤剛志】女性の競技という印象の強いなぎなたで、高校日本一に輝いた「なぎなた男子」が府内にいる。府立南陽高校(木津川市)の久保亘(わたる)さん(17)だ。ただ、近く開かれる全国高校総合体育大会(インターハイ)のなぎなた競技に男子の枠はなく、3年生最後の夏、女子選手の応援に徹している。
「メーン」「コテー」。蒸し風呂のような武道場に、気合の入った声が響いた。手にしたなぎなたの長さは約2メートル。向き合った2人が振り下ろすと、バシッと音をたててぶつかり合う。「もっと間合いを意識して」。インターハイを控えた女子選手を相手に久保さんのアドバイスが飛ぶ。
南陽高のなぎなた部員は現在14人。うち女子が11人、男子は久保さんら3人だ。府内の高校では、京都精華女子(左京区)と日星(舞鶴市)にもなぎなた部があるが、男子部員は南陽にしかいない。全国高校体育連盟なぎなた専門部によると、高校生の競技人口は女子で千数百人、男子で百数十人ほどという。