総文祭の総合開会式など主な日程や24部門の見どころは、以下の通りです。
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総合開会式は7月31日午後1時20分から、長崎市油木町の県立総合体育館で行われる。「存在証明」がテーマ。運営に携わる高校生が発案した。長崎に集う仲間と大会を一緒に作り上げていく喜びを表現する。全席指定で受け付けは終了している。
式典に続いて、長崎と前年開催の富山、来年開催の茨城の3県の高校生が合同で一つのステージに挑戦する。開催県発表は芝居と長崎民謡を組み合わせた、客席を楽しませる仕掛け満載のステージだ。
被爆地・長崎として、平和の祈りの発信にもこだわる。核兵器に見立てた約2万個の小さな玉を鉄板に落とし、世界に現存する核兵器の数と脅威を音で表現する。毎年8月9日の長崎原爆の犠牲者を慰霊する平和祈念式典で歌われる「千羽鶴」の合唱で締めくくる。
歴史的に長崎と交流の深い中国、オランダ、韓国からも高校生が参加する。
■24部門の見どころ
【演劇】
高校演劇日本一を決めるコンクール。北海道、東北、関東、中部日本、近畿、中国、四国、九州の各ブロック代表1〜3校と地元長崎の計12校で競う。上演は60分以内。初出場の八重山(沖縄)は日本最南端の演劇部。上位4校は8月24、25両日に東京・国立劇場での公演に出る。
【合唱】
コンクールではなくフェスティバル。自由な選曲とパフォーマンスで、客席も一体となって楽しめる。都道府県を代表する計40団体がえりすぐりの1曲を披露する。最後を飾るのは長崎県の約300人の大合唱団。地元の景勝地「九十九(くじゅうく)島」を歌った「西海賛歌」で締めくくる。
【吹奏楽】
37都道府県から41団体が出場。全国トップレベルの演奏の披露のほか、踊りや歌を交えた自由な演奏など、工夫を凝らした演出や郷土色豊かな団体紹介が見られる。市立尼崎(兵庫)は120人の大編成。地元・長崎からは5団体が出演する。交流会は生演奏のイントロクイズが行われる。
【器楽・管弦楽】
合同オーケストラも含め43団体が参加。管弦楽や弦楽、ギター、マンドリン、リコーダーなど様々な楽器による演奏を披露する。演目はクラシックだけでなく、ジャズやポップスもある。長崎玉成ハンドベル部は平和祈念式典で歌われる「千羽鶴」をハンドベルで演奏する。
【日本音楽】
各都道府県から推薦された代表53団体が、箏(こと)や三味線、尺八などの和楽器を演奏する。古典から現代曲まで幅広い。端正で華やかな音色を会場に響かせる。コンクールを兼ねており、上位4団体は8月24、25両日に東京・国立劇場で行われる優秀校東京公演に推薦される。
【吟詠剣詩舞】
漢詩や和歌を吟じる「吟詠」、吟にあわせて剣や扇子を持って舞う「剣舞」や「詩舞」などの伝統芸能。22府県の約220人が参加する。部活動が少なく合同チームでの参加がほとんどだ。演目は郷土を題材に構成される。和装に身を固めた高校生たちが凜(りん)とした姿で舞う。
【郷土芸能】
各地に伝わる民謡や神楽を舞う伝承芸能部門に21校、迫力ある演奏が繰り広げられる和太鼓部門に37校が出場する。舞台となる島原復興アリーナの特設ステージに、全国の郷土芸能が一堂に会する。両部門の上位2校は8月24、25日に東京・国立劇場で行われる優秀校東京公演に出演する。
【マーチングバンド・バトントワリング】
楽器を演奏しながらダイナミックに動くマーチングバンドと、音楽に合わせバトンやポンポン、旗を持って舞い踊るバトントワリング。計46団体が参加。躍動感あふれるフォーメーションも魅力だ。多くが、31日の開幕にあわせて長崎水辺の森公園を歩くパレードにも参加する。
【美術・工芸】
都道府県の代表として選ばれた絵画、彫刻、デザイン、版画、工芸、映像など406点を県美術館に展示する。交流会では、参加者が5人1組となり、長崎伝統のたこ(ハタ)を制作。長崎港近くの公園で、潮風に乗せてたこ揚げをする。交流会などはネットのUSTREAMで中継も。
【書道】
全都道府県から出品された漢字、仮名、漢字仮名交じり、篆刻(てんこく)、刻字の計313点を、佐世保市体育文化館に展示する。縦242センチ横91センチという大作も。交流会では和紙に平和を祈るメッセージを揮毫(きごう)し、それを貼り合わせて灯籠(とうろう)を制作。大会終了後は長崎原爆資料館(長崎市)に展示する。
【写真】
各都道府県から選抜された5〜10作品が出品される展示会と、長崎各地での撮影会がある。計300点以上の出品作品から審査で選ばれた最優秀賞3点や優秀賞、朝日新聞社賞などが期間中に表彰される。撮影会はハウステンボスなど3コースに分かれて行い、審査員から講評を受ける。
【放送】
オーディオピクチャー、ビデオメッセージ、朗読、アナウンスの4部門。郷土の話題を盛り込み、発表する。高校生が地元をどう切り取るかが注目される。エントリー総数432。諫早文化会館大ホールで開かれる交流会では全員が「のんのこ節」を踊る。会場に皿の音がかちかちと響き合う。
【囲碁】
都道府県代表による男女の個人戦と男女混合の団体戦があり、6局ずつ打つリーグ戦で順位を決める。団体戦は3人1チームで、女子も必ず加わっていなければならない。複数の高校の生徒からなる連合チームが多いが、秋田北(秋田)と甲府南(山梨)はいずれも単独校での参加。
【将棋】
都道府県の代表1〜2人による男女の個人戦と団体戦があり、予選リーグと決勝トーナメントで順位を決める。団体戦は3人1組で、前年優勝の岩手県(男子)と愛知県(女子)からは2チーム出場する。持ち時間は、団体戦が20分、個人戦が15分で、準決勝と決勝は30分に延びる。
【弁論】
自分の考えを言葉にして論じる「7分間の芸術」。33都道県から65人が弁士として出場する。家族や友情、災害など、自由に決めたテーマからは、現代社会と向き合う若者の問題意識が見えてくる。論旨と表現を採点し、最優秀弁士には文部科学大臣賞が贈られる。
【小倉百人一首かるた】
競技かるたを描いた漫画やアニメが話題に。競技の部は、各都道府県の代表チーム5人(登録は8人まで)で予選リーグと決勝トーナメントを行う。先に3人勝てば勝利。前年優勝は東京だが、5月に青森県であった高校生かるたグランプリで福井が3連覇を果たし、注目されている。
【新聞】
年間紙面審査賞などを決める学校新聞の審査、表彰や交流新聞づくりがある。会場には参加校の新聞が展示される。交流新聞は参加約120校の生徒が学校はばらばらに班をつくり、原爆や中国文化、オランダ貿易と出島、造船など6テーマに分かれて取材し、新聞にまとめて発表する。
【文芸】
全国の文芸部員約200人が集まり、文芸部誌、散文、詩、短歌、俳句の5部門で交流や作品の合評をする。文学散歩として遠藤周作文学館、原爆資料館などを回る。長崎市在住の芥川賞作家、青来有一(せいらいゆういち)さんが「こころの中の宇宙――小説を書いて学んだこと」の題で記念講演をする。
【自然科学】
物理、化学、生物、地学の4分野で158の研究成果が発表される。発表はパソコンを使ってスクリーンに示す形とポスターの前で解説する形の2種類。巡検研修では、雲仙普賢岳を望むコースを散策するなどして「世界ジオパーク」に登録された島原半島の自然や噴火の爪痕を体感する。
【高校生文化祭サミット】 文化祭活動に取り組む全国の生徒会役員が集まるサミット。特徴ある文化祭を開催している日比谷(東京)、須坂(長野)、枚方(大阪)、修猷館(福岡)の代表が、各校の取り組みについて発表。参加者全員がそれぞれの地域の独自の伝統文化を描き込んだステンドグラスをつくる。
【特別支援学校】
長崎県内の特別支援学校10校が参加。県美術館のエントランスで、各校の特徴を生かした手話講座や合唱を披露する。日々の学習で作った美術作品や、初の試みとして昨年度の全国特別支援学校文化祭の優秀作品11点も展示する。初日はJR佐世保駅前で総文祭のPRも。
【図書】
長崎県内38校、県外10校の読書が大好きな図書委員らが集合。学校で制作している図書館の広報紙を持ち寄り、出来栄えを競う。みんなでお薦めの本を紹介する「ブックトーク」は白熱しそう。巡検は、会場となる諫早市ゆかりの作家の文学碑めぐりや、市立図書館の見学に出かける。
【JRC・ボランティア】
ボランティアやJRC(青少年赤十字)活動に取り組む高校生が集まり、発表とフィールドワークをする。発表は11校、長崎県内の10校は活動内容を展示する。会場は五島市で、フィールドワークは島内を回り、伝統行事の保存や町おこしに取り組む人たちの話を聞く。
【郷土研究】
地元の歴史や地域社会を研究している高校生たちが壱岐市に集まって研究発表を行い、壱岐、対馬の博物館や史跡などを巡る。研究発表は22校、パネル(ポスター)発表は8校、それぞれ審査をして最優秀賞などを決める。長崎東は「軍艦島――その保存意義を考える」と題して発表する。