31日から長崎県内で開かれる第37回全国高校総合文化祭(しおかぜ総文祭)の参加校・出場者を紹介します。
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【上田輔】平和活動に参加してみたいけれど、何だか敷居が高いし機会も少ない。私たちには何ができるの?
諫早市の西陵高校放送部が総文祭に出品する「私たちにもできること」は、そんな等身大の思いから「私たちにもできることがあるのでは」と問いかける5分間の映像作品だ。
制作したのは2年の山田たからさんと西田彩野(あやの)さん。3年の城代秀斗(じょうだいしゅうと)さんの助けを借り、構想から3カ月ほどで完成させた。
長崎市と諫早市。隣同士なのに「原爆や平和活動に対する熱意は全然違う」と山田さんは感じていた。
山田さんは大村市出身。中学の友人の1人は長崎市の高校で平和活動に取り組む部活に入り、週末には核廃絶の署名を集めている。連絡を取るたび「すごい」と思い「自分には何ができるか考えさせられた」。
作品では、被爆体験記の朗読ボランティアをする女性にインタビューした。土岐菜夏さん(25)。秋田市出身で大学時代にマザー・テレサの本を読み、平和に目覚めて長崎に来た。
高校生にも出来ることを問われた土岐さんは「知ることかなあ。やっぱり」と答える。山田さんと西田さんにとって、最も印象に残った一言になった。
「幅広く学び、体験して、自分の世界を広げるということだと思います」と2人は話す。山田さんは母に薦められた戦争に関する本を、西田さんは教科書の被爆体験記を読み始めた。