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居酒屋へ1人で、チェーン店はダメ 一橋大大学院の宿題

写真:課題のフィールドワークを終えた後、再び拝島駅周辺の飲み屋街を訪れた松山彩音さん=11日、東京都昭島市拡大課題のフィールドワークを終えた後、再び拝島駅周辺の飲み屋街を訪れた松山彩音さん=11日、東京都昭島市

写真:居酒屋でのフィールドワークについて報告する学生たち=東京都国立市の一橋大拡大居酒屋でのフィールドワークについて報告する学生たち=東京都国立市の一橋大

 【仲村和代】1人で居酒屋に行く――。これが一橋大学の大学院の宿題だ。赤ちょうちんを都市の文化空間とみなした、れっきとしたフィールドワーク。学生たちにとっては、異文化との出会いの場でもある。

 6月下旬の日中、東京都昭島市。同大学院修士課程1年の松山彩音さん(23)は、西武拝島線拝島駅前で居酒屋を探していた。

 殺風景なビルの1階で、赤ちょうちんを発見。引き戸のガラス戸越しに、カウンターで飲む人たちの声が聞こえた。近隣の店より際だって地味な店構えだ。

 「常連客ばかりに違いない。ここにしよう」

 そう心に決めたが、居酒屋に1人で入るのは初めて。20分ほど店の前をうろうろした末、思い切ってのれんをくぐった。

 「自分の感覚を頼りに探した飲食店に1人で行くこと。ただし、チェーン店はダメ」。それが社会学の授業で出された課題だ。4月以降、居酒屋が都会人に欠かせない「居場所」になっていることを文献などで学んできた。フィールドワークは、その仕上げとなる。

■ひとつの社会

 油染みのある天井、むき出しの換気ダクト。飾り気のない店内で、初老の男性客たちが迎えてくれた。いずれも地元の住民だった。

 「店主はお母さんみたいなもんだよ」。話は弾み、本当は夜にしか出ない「裏メニュー」の存在も教えてもらった。40代後半らしき男性は「自分の素性はあんまり話すもんじゃないよ」と耳打ちしてくれた。さらに飲み、話すうちに、「いま、愛してる人がいるんだよ」としみじみと身の上話までしてくれた。

 ふだん行く居酒屋は、チェーン店ばかり。見知らぬ人と交わることは、まずない。「居酒屋は一つのコミュニティーなんだと腑(ふ)に落ちた。対話力を鍛える絶好の場ですね」

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