全日本吹奏楽コンクール第55回県大会(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の最終日が28日、青森市のリンクステーションホール青森であった。小学校の部3校、高校小編成2校、大学の部1校、職場・一般の部2団体の計8団体が県代表として、9月14、15日に同会場で開かれる東北大会出場を決めた。
■五所川原工高・角田瑠里香さん
出だしのソロパート、15小節。五所川原工高3年のアルトサックス担当、角田瑠里香さん(18)は、曲の第一印象を決める重要なパートを任された。
曲は「ハドリアヌスの長城」。広大な情景をイメージしながら、伸びやかに表現しようと心がけた。5月下旬から短期集中で練習をしてきたが、「出来は50点ぐらい」という。
角田さんは小、中学校とパーカッション担当で、高校からサックスを始めた。23人の部員中18人が初心者の同校。楽譜も読めなかった部員を育てて、県大会出場にたどりついた。
気がつけば高校最後の夏。最初の一音がきちんと出なかったこと、強弱がいまいちだったこと、息が最後まで続かなかったこと……。反省点は尽きないが、「ソロパートを吹けてうれしかった」。
■後輩リード、力発揮 八戸市立白銀小・佐々木大雄さん
八戸市立白銀小6年の佐々木大雄さん(12)がすっと背筋を伸ばしてトランペットを構えると、後輩もそれにならった。
小3の時はユーフォニウム担当だった佐々木さんは、志願して4年生からトランペットを吹くようになった。
同じ担当の佐々木祥子さん(10)と花生摩奈さん(9)は4年生だ。練習は週6日、平日は2時間、休日は4時間。後輩2人の面倒を見ながら、自分の練習をするのは大変だった。合間を見て、休み時間もトランペットを吹き続けた。
結果は金賞で、東北大会への出場を決めた。「いい結果を残せるようにもっと練習する」。まだまだ熱い夏は続く。(五月女菜穂)
吹奏楽用にアレンジしたクラシック有名曲を集めたコンピ盤。吹奏楽コンクール全国大会出場の実力校のライブ録音と、同じ曲のオーケストラ版の2枚組