【佐藤陽】県教育委員会が実教出版の日本史教科書を希望する県立高校に再考を促した問題で、「方針と合わない」とした記述は今年度版からあったにもかかわらず、昨年の採択時には問題にしていなかったことが分かった。5校が使用中だという。
県教委が問題にしているのは、国旗掲揚と国歌斉唱について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」との注釈の記述。
対応を変えた理由について、志摩尚平・教育参事監は、県教委が国歌斉唱時に起立しない教職員の氏名を収集したことに対し、最高裁が4月、「合法」と判断したことを挙げる。「県教委の正当性が認められたと判断した。昨年は係争中だったので、問題にしなかった」としている。