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2011年12月27日
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2012年度大学入試センター試験
試験日:2012年1月14日・15日

特集

「まじめに生きる」バイトで社会へ一歩 京都大入試不正事件の元予備校生

写真:入試不正事件が起きた今春、京都大の合格発表は例年通り悲喜こもごもだった=3月10日、京都市左京区拡大入試不正事件が起きた今春、京都大の合格発表は例年通り悲喜こもごもだった=3月10日、京都市左京区

 京都大で2月、入試問題が試験中にインターネットの掲示板に投稿されるという前代未聞の出来事が起きた。府警に逮捕されたのは、受験生だった元予備校生。反省を深め、少年審判では不処分とされた。はたちになったいま、関東のレストランで働き、社会へ一歩を踏み出した。「ルールを破らず、まじめに生きる」と誓って――。

 京都大での不正は2月末に発覚した。その後、同志社大、早稲田大、立教大の入試でも同様の投稿が判明した。府警は3月、これらの大学を受験した元予備校生を京都大に対する偽計業務妨害容疑で逮捕した。

 元予備校生は試験会場で携帯電話を股の間に隠し、設問を入力してネット掲示板の読者に解答を求めていた。府警の再現実験では、驚くほどの速さでキーを打ち込んだという。

 「金銭的に親に負担はかけられない。今年こそは大学に入りたい」。元予備校生は受験前、そう周囲に語っていたとされる。逮捕後、ある捜査幹部は「やったことを正直にお母さんに話せよ」と諭したという。

 少年審判は7月、元予備校生が育った山形家裁で開かれた。付添人の弁護士は、試験業務を妨害する意図はなかったとして「無罪」を主張する方針でいた。だが、元予備校生は「迷惑をかけたのは間違いない」と申し出て、非行事実を争わなかった。

 元予備校生は親元を離れ、仙台市で予備校生活を送っていた。さまざまな悩みを抱え込んでいたという。審判を経て、元予備校生は「いろんな人に相談したり話を聞いたりして、一人で悩まずがんばりたい」と誓い、母親もしっかり見守ると約束したという。

 審判の場で、元予備校生は調理師になる夢も語ったとされる。そしていま、親しい友人と首都圏に暮らし、レストランでアルバイトをしている。「今までは大学に入って、どういう仕事に就こうか決めようと思っていた。それではだめだ」。審判では、そんな決意も語ったという。

 年が明ければ、ほどなく来春の大学入試が始まる。京都大は試験教室の監督者を増やし、立ち位置や巡回方法も改善すると決めた。監視の目がどうであれ、受験生一人ひとりが正々堂々と実力で勝負する場であってほしい。(西尾邦明、竹田真志夫)

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