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2012年3月12日
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2012年度大学入試センター試験
試験日:2012年1月14日・15日

特集

文理超え学ぶ大学院 5年一貫、京大・慶大など導入へ

図:京大と阪大の大学院改革拡大京大と阪大の大学院改革

 京都、大阪、慶応の3大学が、文理統合型の新たな大学院プログラムを導入する。理系の学生にも哲学や宗教を学んでもらい、環境・資源、高齢社会など、一つの学問領域だけでは解決が難しい課題に対処できる人材を育てる。いずれも一学年20人程度とし、修士・博士課程の5年一貫教育を計画している。

 文部科学省が、大学院教育の抜本改革を支援する「博士課程教育リーディングプログラム事業」の一つ。3校の計画が採択され、阪大、慶大が2012年4月から開設し、京大は13年度にも新たな大学院を設ける準備を進めている。

 学生は、既存の各研究科への入学予定者から選抜する。履修者には、専門分野での博士課程とプログラムのふたつの修了が認定される。学生には生活費として月約20万円が支給される。

 阪大では、工学など理系の学生にも「法と正義」や「宗教」を教える。経済界や政界で活躍する将来のリーダーを育てるのがねらいだ。「超成熟社会発展のサイエンス」をテーマとする慶大では、理工、医療、政策、社会科学の融合により新産業の創出を目指す。京大は学生が日夜議論ができる全寮制の大学院「思修館」を新設する。

 また、3大学とも、企業や自治体、研究機関、国際機関、海外の大学などと連携を図り、講師の派遣、長期インターンシップの受け入れ態勢を構築するという。外国語による説明能力の向上にも力を入れる。

 今回のプログラム開設には、大学進学率が50%を超える一方、博士号の取得者数は近年、低迷している事情がある。限られた分野のエキスパートだけではなく、広く社会で活躍できる人材を育てることで、大学院としての魅力を高めるねらいだ。これまでは、修士と博士課程の区分性も強く、一貫性に欠けるという問題意識もあった。

 経済のグローバル化が進む中で、産業界からも「国際的に活躍できる優れた人材の育成システムが必要」という要請が強まっていた。(編集委員・多賀谷克彦)

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