現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. 教育
  4. 2010年度大学入試センター試験
  5. 記事
大学入試センター試験
試験日:2010年1月16日・17日

受験生が本番で力を発揮するために家族で実践したいこと

2010年1月8日

 センター試験本番を迎え、受験生にとっては寒さやストレスなどで体調を崩しやすくなる時期でもあります。新型インフルエンザの流行で保護者の皆様にとっては、気がかりなことも多いのではないでしょうか。そこで、ここでは食事や生活習慣など直前期の生活で注意すべきことを東進の校医である瀧澤一樹先生にお伺いしました。子どもが試験本番で実力を十分に発揮できるよう、正しい情報を参考になさって学習環境を整えてあげてください。

    ◇

Q1 受験直前期の生活で気をつけるべきことは何ですか?

A1 食事や睡眠による健康管理は当然のことながら、生活サイクルを受験時刻に合わせることが大事です。人の体には体温やホルモン分泌などの生理現象をコントロールする働き(体内時計)があります。子どもが夜型で勉強している場合は朝型に切り替え、試験開始時刻から頭がさえてくるような生活リズムになるようにサポートしてあげましょう。

 ポイントになるのは朝の過ごし方です。起床から家を出るまでに、最低でも1時間は確保するのが理想的です。食事はよくかめば、脳に良い刺激が伝わります。さらにストレッチなどをして体温を上げ、脳を活性化させましょう。

 心と体は互いに影響し合っています。本番に向けて万全の準備をすることは本番で実力を発揮する自信につながります。保護者の皆様は子どものこうした努力を褒めてあげてください。

Q2 食事はどんなことに気をつければよいですか?

A2 毎日の食事は子どもの体と心を作るベースになります。さまざまな食品(1日30品目ともいわれます)をバランスよく摂取し、栄養が偏らないように心がけましょう。

 また、就寝前の重い食事は胃腸に負担をかけることになるので、避けてください。食事は就寝時間より2時間以上前、できることなら3時間以上前にとりたいものです。どうしても就寝前に夜食をとりたいときは、うどんや果物などの消化の良いものにしましょう。眠気対策のためのコーヒーや緑茶も、過剰な摂取は胃腸や脳に悪影響を及ぼしますので気をつけてください。

Q3 積極的にとったほうが良い食材があれば教えてください。

A3 食生活で積極的に摂取したいのは、旬の野菜やフルーツ、魚類です。元来動物は、旬の物しか食べません。旬のものには生命を育むのに必要な栄養素が多く含まれているといえますから、免疫力を高めるビタミンやミネラルなどもしっかりとれます。このほか、最近は脳の働きを活性化するいろいろな食材の研究も進んでいるようですので、参考にされるのもよいと思います。

●受験期に摂取したい食材

思考力を維持する[ビタミンB1・B2]…チーズ、ハマグリなど

不安やイライラを解消[カルシウム・マグネシウム]…海藻類、乳製品、緑黄色野菜、ナッツ類

思考力・記憶力を高める[亜鉛]…カキ、レバー、鶏卵など

脳の働きに害を及ぼす活性酸素をやっつける[ビタミンC・E]…フルーツ、アーモンドなど

Q4 もし受験当日、体調を崩してしまったらどうすればよいでしょうか?

A4 受験当日、過度の緊張とストレスから体調を崩してしまう人がいるのは事実です。人間は頭のてっぺんから足の先まで自律神経に支配されていますから、ストレスで自律神経のバランスが崩れた場合、どこに症状が出るかは人それぞれです。頭が痛くなる人、動悸がする人、胃が痛くなる人、なかには過敏性大腸症候群になる人もいるでしょう。

 大事なのは子どもがストレスに直面したとき、どこに症状が出やすいかを日ごろから把握しておくことです。それによって、頭痛薬や胃薬、整腸薬や下痢止め、解熱剤などを準備しておくと、いざというときに心強い味方となります。主治医と相談し、薬をもらっておくとよいでしょう。

Q5 インフルエンザの予防法を教えてください。

A5 家族全員で予防することが大切です。最も有効なのは予防接種を受けることです。新型インフルエンザのワクチンは数量に限りがありますので、季節性インフルエンザの予防接種だけでも受けていると症状が出たときに新型か季節性かの判断がつきやすく、より効果的な治療が可能になります。また、「手洗い」「うがい」を日々の習慣にしてください。ウイルスの表面は脂肪膜でできていますので、撃退には石鹸が効果的です。よく泡立てて洗い、手についたウイルスを退治しましょう。

●勉強部屋に適した温度

 室温は21〜24度、湿度60〜80%が目安。

Q6 もしインフルエンザにかかってしまったら、どう対処すればよいですか?

A6 インフルエンザは風邪と違って症状も重く、悪寒やだるさ、関節や筋肉などの痛みから始まり、突然高熱が出て、数日間続きます。抵抗力のない人は、肺炎などの合併症を引き起こすこともある恐い病気です。

 普通の風邪とインフルエンザは、症状だけでは見分けることができません。少しでも体調の変化を感じたら、できるだけ早く近くの医療機関を受診しましょう。

 注意点は、熱が下がったからといって薬の服用を途中でやめないことです。中断すればウイルスは絶滅しません。処方された期間、例えば5日なら5日間きちんと飲むことが大切です。

●新型インフルエンザの症状

 ・呼吸困難または息切れがある

 ・胸の痛みが続いている

 ・嘔吐や下痢が続いている

 ・3日以上、発熱が続いている

Q7 もしも新型インフルエンザに感染して、当日の試験が受けられなくなったら!?

A7 平成22年度大学入試における新型インフルエンザの対応について

●センター試験

 追試験が1月30・31日に各都道府県に設置された会場で行われます。詳細は大学入試センターのHPおよびモバイルサイト、12月上旬から送付される「受験上の注意」で告知されます。

●一般入試

 個々の大学で対応が異なります。追試や振り替え受験などの救済措置が実施されるかどうかについては大学入試センターHP「新型インフルエンザ対応情報」や各大学のHP・事務局で確認しましょう。


朝日新聞購読のご案内