現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. 教育
  4. 2012年度大学入試センター試験
  5. 受験ニュース
2012年1月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック
2012年度大学入試センター試験
試験日:2012年1月14日・15日

特集

入試、カンニングさせない 見回り強化の大学も 山梨

写真:山梨大甲府キャンパス:試験開始前、監督者の指示で携帯電話を机上に置く受験生たち。その後、電源を切り、私物のカバンにしまい込んだ=14日、山梨大甲府キャンパス拡大試験開始前、監督者の指示で携帯電話を机上に置く受験生たち。その後、電源を切り、私物のカバンにしまい込んだ=14日、山梨大甲府キャンパス

 昨年の京都大入試で発覚したカンニング事件を受け、山梨県内の大学も対策に懸命だ。携帯電話対策はもちろん、試験監督者による会場内の見回りも頻繁になり、ピリピリムードが漂う。

 「携帯電話や電子機器類の電源を切ってください。身につけずにかばんなどにしまってください」

 大学入試センター試験初日の14日。甲府市の山梨大甲府キャンパスで地理歴史、公民の2科目を受験する約100人に監督者の女性が説明を始めた。携帯電話を入れたかばんは、いすの下に置くよう指示した。

 黒板には「受験者心得」として、(1)不正行為をしないこと(2)監督者の指示に従うこと、という断り書き。女性は「厳正に対処します。疑われる行為は慎んでください」と続けた。

 県内3国公立大のほか、センター試験の結果のみで合否を判定する私立大が多いこともあり、今年の不正対策は「京大事件」を踏まえて強化した大学入試センターの対策に基づく。携帯電話対策だけでなく、不正防止に有効とされる巡回の強化もそうだ。

 山梨大の場合、監督者の足音が受験生の集中力を妨げない「生活音」と明確に位置づけられたことで、センター試験同様、2、3月にある2次試験でも、前年より巡回の回数を増やすという。原哲夫入試課長は「受験生からのクレームを恐れて、昨年までは非常に神経質になっていた。今年のセンター試験では足音がうるさいというクレームはなかった」と話す。

 目立った違いはないものの都留文科大は今年のセンター試験から、携帯電話の電源を切り、かばんの中にしまうよう呼びかけるポスターを掲示。県立大は2次試験で、携帯電話を所定の封筒に入れさせ、かばんにしまわせる徹底ぶりだ。

 山梨英和大の監督者は10分に1回の見回りが原則。帝京科学大も「巡回を増やす」(教務課)。県外の試験会場を前年より大幅に増やす健康科学大も「会場に配置する教職員の人数は限られるが、見回りを徹底させる」(担当者)という。

 だが、地理歴史、公民の受験変更に加え、不正対策に腐心したこともあり、センター試験では問題冊子の配布が遅れた。県内は全6会場のうち山梨大、山梨学院大、都留文科大で遅れがあった。

 各大学からは「説明する分量は増えたのに、持ち時間は変わらなかった」(試験監督者)など、センターの対応を批判する声が目立つ。だが、「批判は的外れだ。緊張感のなさが大きな事故を招いた。将来をかけている受験生のことを重く受け止めていないのではないか」(大島保・甲斐ゼミナール校長)という批判もある。(床並浩一)

     ◇

 〈京大カンニング事件〉 昨年の京大2次試験を受験した予備校生が京都府警に偽計業務妨害容疑で逮捕された事件(山形家裁は不処分決定)。受験生は試験時間中に携帯電話でインターネットの掲示板に設問を書き込み、解答の提供を受けた。ほかに受験した私立大でも同様の手口を繰り返したが、各大学の監督者は不正を見抜けなかった。

受験ニュース

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介