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2013年度大学入試センター試験
試験日:2013年1月19日・20日

特集

「自信を持って、世界を広げて」モデル・鎌田安里紗さん

【動画】受験のエピソードなどを語る鎌田安里紗さん=竹谷俊之撮影

写真:鎌田安里紗〈かまだ・ありさ〉 徳島県出身、20歳。日々の生活やファッションについてつづった「ありちゃんブログ」(http://ameblo.jp/aritann-blog/)には、同世代のファンから毎回50件前後のコメントが寄せられる。
=写真はいずれも東京都渋谷区、竹谷俊之撮影拡大鎌田安里紗〈かまだ・ありさ〉 徳島県出身、20歳。日々の生活やファッションについてつづった「ありちゃんブログ」(http://ameblo.jp/aritann-blog/)には、同世代のファンから毎回50件前後のコメントが寄せられる。 =写真はいずれも東京都渋谷区、竹谷俊之撮影

写真:鎌田安里紗さん拡大鎌田安里紗さん

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写真:鎌田安里紗さん拡大鎌田安里紗さん

写真:鎌田安里紗さん拡大鎌田安里紗さん

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写真:鎌田安里紗さん拡大鎌田安里紗さん

 慶応義塾大学総合政策学部の2年生です。東京のファッションビル「渋谷109」に入っている「COCOLULU」の店員と、雑誌の読者モデルもやっています。

 中学卒業まで、徳島で過ごしました。もともと英語が好きで、「将来は英語を使って働きたいな」と漠然と考えていました。でも私は当時からこんなファッションで、それを認めてもらえる自由な校風の進学校が地元にはなかった。生徒の3分の1が帰国子女で国際学科がある都立国際高校を知り、両親に頼み込んで受験し合格。上京して一人暮らしを始めました。

 高1のときに渋谷109でアルバイト店員になり、「雑誌の読者モデルをやらないか」と声をかけられました。中学時代からの愛読誌で「めっちゃうれしい!」と引き受けました。

 そのころ、途上国の人の生活改善と自立を支援する活動に参加しました。中学時代に家族でバリ島を訪れ、華やかなリゾート地のすぐ隣で生活に困って「お金ちょうだい」と物乞いする人を見た。それから、世界の貧困問題に興味を持つようになったんです。

 知人の紹介で国際協力NGO「ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン」の学生支部の人たちと知り合い、深く学びました。例えば「安くてかわいい!」と購入した洋服のなかには、児童労働など不当に低い賃金で作られているものがある。NGOと協力し、フィリピンの女性たちが手作業でししゅうしたトートバッグとヘアゴム150個を販売することにしました。

 私と同世代にすすめるなら、かわいい商品にしたいと、自分でデザインしました。個人的な活動だったのに、販売イベントの告知をブログなどで伝えると、たくさんのファンが足を運んでくれました。洋服を着て雑誌に載るだけじゃない、モデルが持つ発信力の大きさを実感しました。

 進路を考えるとき、大学進学をあきらめる気持ちは全くなかったけれど、モデルも辞めたくなくて悩みました。受験と仕事の両立は本当に苦しかった。

 モデルの仕事は月の3分の1くらいあって、撮影日は午前5時集合。いつも徹夜で現場に向かいました。待ち時間に仮眠し、終わったら朝まで勉強。睡眠平均3時間で、ストレスが顔にあらわれ、スタッフから「疲れてるね」と指摘される始末。自分でも満足がいく結果が出せず、仕事もどんどん減り、焦りました。

 でも、そのたびに「何のために東京へ出て来たのか」を思い起こし、気持ちを切り替えました。「今は勉強。仕事は受験が終わってから頑張ればいい」と。

 勉強の仕方を工夫することにしました。例えば1日に3〜5回、勉強する場所を変えるんです。学校が終わったら図書室へ行き、それから塾、自習室、カフェへ。移動が仕切り直しと気分転換になりました。勉強する順番もポイントで、私の場合は苦手な数学から始め、小論文対策、最後は大好きな英語。そうやって楽しみを作りました。

 たまには思いっきり遊びました。渋谷で買い物したり、夏は海やお祭りに行ったり。高校へはすっぴんで通っていましたが、遊ぶときは気合を入れておしゃれをしました。ストレス発散になり、次の日からの勉強も頑張れました。

 ファンは同世代が多く、今も受験についての質問がブログに寄せられます。「受験前どのぐらい遊んでいましたか」とか「集中力ないんですけど、どうすれば?」とか。だから、モデルをしている雑誌で「受験対策企画」を準備しています。自分が通ってきた道だから、気持ちはよく分かる。

 実は中学時代までの私は自信が全くなく、自分がめっちゃ嫌いでした。気が弱くて、友達関係もすごく気にしていたし、服装など見た目のことでも親とぶつかっていた。

 でも、高校で変わりました。学生、モデル、店員と様々な経験をし、たくさんの人と出会ったことで、世界が広がりました。

 受験勉強だけだったらつぶれてしまったかもしれない。けど、仕事があるから頑張ろうって思えた。小さな世界では、そこでの悩みが超重要になっちゃうけど、「こんなことに悩んでいる場合じゃない」って思えたんです。

 最近、気になるのは自分の存在を否定するような相談が寄せられること。「ありちゃんはモデルをやってて、慶応に行ってるけど、私は何もできていない」と。もっと自分や世界と向き合って視野を広げたら面白い毎日になるのにもったいない、と思います。

 受験勉強中は、誰でも成績が上がらずに落ち込んだり、他の人と比べて焦ったりする。でも、あのときに頑張ったからこそ、今の楽しい学校生活があると感じます。長い人生で、ほんの1年間。皆さんも、ぜひ頑張ってほしいです。(聞き手・笹円香)

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