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2013年度大学入試センター試験
試験日:2013年1月19日・20日

特集

大学選び、進む東京離れ 不況の影、中核都市に人気も

表:地元進学率の上位と下位の5都道府県地元進学率の上位と下位の5都道府県

 「田舎の学問より京の昼寝」

 そんなことわざは今や死語に近いらしい。東京ではなく、地元の大学に進む子どもが年々増えている。

 大手出版社・旺文社(東京)が、文部科学省の統計から分析した。それによると、昨春の大学進学者の中で地元(出身高校と同じ都道府県)の大学に入った子どもの割合は、47都道府県のうち38都府県で10年前より増えていた。

 地元進学率が全国最高なのは愛知(71%)で、その割合は10年前より2ポイント、20年前より15ポイントも増えた。次いで10年前は全国1位だった北海道が2位。さらに福岡、東京などが続いた。

 一方、この10年間で地元進学率が最も伸びた都道府県は群馬で、19%から30%になった。今や群馬では、東京より県内の大学を選ぶ子の方が多い。ほかにも滋賀、宮崎、石川、徳島で、地元の大学に進んだ子の割合が10ポイント近く増えた。

 大学選びには、地域ごとに傾向がある。

 例えば、東北では地元の大学が最多で、東京や宮城が続く場合が多い。東海も地元や愛知の次に多いのは東京だ。それが、中国・四国では地元の次は関西の大学で、東京はそれ以下という傾向。しかし、九州・沖縄までいくと、地元と福岡に次いで東京が多くなる。

 ただ、関東を除く全国で近年、ほぼ共通して「東京離れ」が進んでいる。

 進学先の上位五つに東京が入らないのは、10年前は滋賀と京都だけだったが、昨春は奈良や鳥取など西日本に9府県。また、関東を除く多くの地域で、東京に進む子の割合が10年前より減っている。

 その結果、都内の大学は「関東ローカル」の色合いが濃くなった。関東(1都6県)出身者の割合は74%で、2002年より6ポイント増えた。

 文科省のまとめによると、都道府県別の大学数は、東京が最多の138校(18%)。大阪56校(7%)、愛知51校(7%)、兵庫42校(5%)などと続く。一方、全国の大学の総数は今年までの10年間で97校増え、783校に膨らんだ。受験生が進める選択肢は、年々広がっている。

 旺文社の担当者は「不況の影響で、費用が安く済む地元の大学を選ぶ子が増えた。しかし、地方では就職難の不安もあるので、ある程度の雇用が見込める岡山や金沢など中核都市の大学も人気だ」と話している。(岡雄一郎)

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