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2013年度大学入試センター試験
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特集

大丈夫だよ、煩悩の数だけ転んじゃえ! 歌手・JUJUさん

写真:JUJUさん:JUJUさん。人生の中で歌うことが一番好き、と自信をもって語る姿が印象的だった拡大JUJUさん。人生の中で歌うことが一番好き、と自信をもって語る姿が印象的だった

写真:JUJUさん:歌詞を覚えるときは必ず早起きして朝一番にするという。受験生にも「寝ないで勉強するのは止めた方がいいですよ」とアドバイスを贈った拡大歌詞を覚えるときは必ず早起きして朝一番にするという。受験生にも「寝ないで勉強するのは止めた方がいいですよ」とアドバイスを贈った

 歌手になるためニューヨークに渡ったのが18歳のとき。もう挫折の連続でした。

 NYには歌がうまい人しかいないんですよ。ホームレスのおじちゃんも、電車の中で突然歌いだす人も、ストリートミュージシャンも、みんなめちゃくちゃにうまい。私が今でも「宇宙一歌がうまい!」と思っているのは、NYののど自慢大会で出会ったアマチュアのおばちゃんです。そして、ジャズが三度のごはんよりも好きなNYのジャズマン。ストイックにジャズに取り組む彼らを見て、「自分はとてもジャズシンガーを名乗れない」と痛感しました。

 あまりにもレベルが違って、歌は向いていないんじゃないか、やめようかと何度も思いました。だけど、結局歌うことが好きすぎてやめられなかったんです。私にしか歌えない歌がどこかにあるかもしれない。そう思い直して、再出発しました。

 でも一番大きな挫折は、日本でメジャーデビューして出したシングル2枚が全然売れなかったこと。2年間、何が正解か全く分からないまま、ひたすら曲を作った。何もかも不正解という気がして、ゴールのないマラソンをずっと走ってる感じ。きっと受験生も同じ気持ちなんじゃないかな。その中で全身全霊で作って、「これが最後のシングルです」とレコード会社の人に言われながら出したのが「奇跡を望むなら」(2007年度USEN年間総合チャート1位)でした。

■「歌手になる」、決心した高1の頃

 私の通っていた高校では、1年生のときに進路を決めなきゃいけなくて。将来のことを真剣に考えたら「大学に行ったら、あんな道もあるしこんなこともできるだろう。でも、どうなっても私は絶対に歌を歌いたくなるな」と思ったんです。それで、1年生の最後に「進学せずに歌手になる」と思い切りました。

 家族から一番反対されたのはそのとき。後のNY行きよりも反対されました。「大学での経験は無駄にはならない」「大学に行っても歌手になれる」って。その通りだし親心はわかるんだけど、「大学に行っても絶対歌手になるから、学費が全部無駄になるけどいい?」と言い切ったんです。そしたら折れてくれた。ただ「責任は自分でとること」と約束させられました。責任については、まあ、今思うと私の「安請け合い」だったのですが……(笑)。

 NYで歌う中で、不安になることはしょっちゅうでした。まわりは誘惑だらけだし。18歳って親元にいる最終段階で、そこから解き放たれると、もう「フリーーーーダム!!」って感じですよね。私もそれがうれしくて、NYでたくさん寄り道しました。元々享楽的な性格だし、若さにかまけて色々なことをして。でも今思うと、あの頃にしかできない寄り道がたくさんあった。無駄なことは一つもなかったし、目的を見失うことも必要なことだったな、と今は思っています。

■まだまだ「オドモ」、夢の途中

 ジャズをかっこよく歌える「オトナ」にずっと憧れていました。でも、私はまだまだ大人になりきれてなくて「オドモ」という感じ。「本当のジャズを歌えるようになる」という最終的な夢にはまだまだ届きません。死ぬまでかかるかも。でも、夢は見続けていればいつかかなうと思っています。

 18歳のころって、一番色々なことが怖い時期ですよね。私も「20歳になったら人生終わってるんじゃないか」とか本気で考えていました。だけど、歳をとればとるほど人生は楽しくなるんです。私も10代のとき周りに言われても半信半疑だったけれど、本当にそうだった。歳をとって、声のレンジもどんどん広がっている。自分で「大丈夫」とさえ思えれば、人間何歳になってもリミットなんてない、と今は思います。

 だから、18歳ぐらいなんて、何回転んでも大丈夫。七転びどころか、煩悩の数だけ転べばいいよ! 108回! なにも怖がらなくていい、思い切ってやってください。(聞き手・天野友理香)

     ◇

 ジュジュ 18歳で渡米し、ジャズをはじめ様々なジャンルの音楽に触れる。2004年『光の中へ』でメジャーデビュー。10年に3作目のアルバム『JUJU』で第52回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。11年は初めてのジャズカバーアルバム「DELICIOUS」もリリース。第53回レコード大賞(12月30日放送予定)では「この夜を止めてよ」が最優秀作品賞にノミネートされている。

 (初出・2011年12月27日asahi.com。内容は掲載時点の事実に基いています)

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