2005年09月08日10時29分のアサヒ・コム
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大荷物

2005年09月08日

 ただ今、NY行きの荷造り中。

 以前は名古屋の実家から空港が近かったので、出発の2時間ほど前に姉に車で送ってもらえばよかった。今はその空港が使えなくなり、常滑にできた中部国際空港まで行かなければならない。実家から車で行くにはずいぶん遠くなってしまい、バス、電車と乗り継いで行かなければならないのだ。大きな荷物は自分で持って行くことができないため、宅急便で空港に送る。前より遠くなったし、お金も余分にかかるようになってしまった。トホホ。

 そんなこんなもあって、前にくらべて荷物を随分少なくした。

 それに、近頃ニューヨーク(NY)も日本人にとって(というより私か)、ずいぶん便利になったと思う。日系の食材屋、100円ショップ、ビデオレンタル屋、古本販売店なども増えたし、なにより息子が大きくなったのはありがたい。

 まだ赤ちゃんだった息子を連れて、夫の留学先のNYにほんの1、2年移り住むことにした8年ほど前は、そりゃあ大変だった。

 本格的に移り住む前に、生まれてまだ7カ月の息子を連れて肩ならしのつもりで1カ月ほどNYに行ったとき、ベビー用品、特に紙おむつをNYのスーパーマーケットで見て驚いた。紙おむつのなんと高かったこと!値段は忘れてしまったが、日本の倍はしていたように思う。安いものもあったが、安けりゃ安いで質が随分悪かった。

 再度NYに向かったときは、日本で売られている紙おむつのグレイドの高さと安さに目がくらみ、でっかいトランクいっぱいに紙おむつを詰め込んだ。

 ほかに持って行ったのは、海苔(のり)、ふりかけ、梅干し、味噌(みそ)などの日持ちする食料品、日ごろ使いなれた化粧品、衣類、読みたかった本など。

 空港に迎えに来た夫があまりの荷物の多さに、「何をそんなに持ってきたの」と尋ねるので、「紙おむつ、食料、日用品」と答えると、思いっきりあきれた顔をされてしまった。

 今思えば、そんなものはいくらでもNYで買うことができるものばかりだったのである。

 しかし、初めて暮らす異国、おまけにそこでの初めての育児。

 それからくるであろうストレスを自分なりに軽減するためには、私にはそれが必要だった。そのための少々の大荷物はへのかっぱだったのである。

 夫は「荷物が多くなればなるほど、それだけ子どもへの注意が散漫になるよ」と言った。

 ま、確かである。

 が、日本から荷物を持ってくるのは一時だが、NYでの滞在は長い。そのときにストレスを抱えて暮らすより、一時の大変さの方がましじゃん、と、それでも私は大荷物を運び続けたのであった。 (次週に続く)


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「ゆき姐(ねえ)」でおなじみの兵藤ゆきさんが、毎週ニューヨーク(NY)からお届けします。NYでの体験や日々のできごとなど、子育てについての心温まる応援エッセーです。»一覧

兵藤ゆき プロフィール

兵藤ゆき

名古屋市出身。血液型O型。
東京・名古屋・大阪で深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに個性的なキャラクターでテレビ番組に登場し、その後エッセー、脚本、作詞、歌手、小説等ジャンルを超えて幅広く活躍。1996年に長男誕生後、ニューヨークに。
 主な著書に「ぶんちんタマすだれ」「ゆき姐のニューヨーク裏うら散歩」「でこぼこなクラス写真〜子どもたちは黙っちゃいない〜」(いずれもワニブックス)、「ニューヨーク熱血井戸端会議」(集英社be文庫)などがある。

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兵藤ゆき新作「頑張りのつぼ」

7月1日に兵藤ゆきさんの新作「頑張りのつぼ」(¥1100(税別)角川書店)が発売されました。
日本画家の千住博さんや演出家の宮本亜門さんらとの対談集です。

『頑張りのつぼ』表紙画像 兵藤ゆきが出逢った、ニューヨークで生きる元気な日本人たち。〜各界で活躍する有名無名の日本人8人との書き下ろし対談集〜

「ニューヨークにいたからこそ出会えた人たちがいる。その人たちからたくさんの感動とエネルギーをもらった。そして、その人たちの頑張りを紹介したくてこの本を書きました。」兵藤ゆき

兵藤ゆきさんの主な著作

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