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ゆき姐の子育て応援エッセー

初めての泊まりがけサマー・キャンプ

2007年08月02日

 ニューヨーク(NY)のママ仲間、ジュリアの息子(11歳)は、今年初めて泊まりがけのサマー・キャンプに出かけて行った。

 それもいきなり6泊7日。

 このキャンプは、我が家の息子もどんなところでどんなことをやるのか後学のために見てみたいというので、5月に行われた見学会に家族で行ってみたところだ。

 マンハッタンから北に2時間ほど行った山間部に、そのキャンプ場はあった。

 メーンの体育館には、バスケットコートが2面あり、外には、テニスコート、サッカーコート、乗馬場、アーチェリー場、サイクリングコースなどがあり、敷地はいったいどこからどこまでなのかわからないほど広かった。

 真ん中には、ドカンと大きな湖があり、毎日ここで泳いだり、水上スキーの練習をしたりするのだという。

 宿泊はバンガロー。

 6歳から16歳までの男女を受け入れていて、湖をはさんで、片岸に男子のバンガロー、もう片岸に女子のバンガローがそれぞれ8棟ほど建っていた。

そこに、男女別々、それぞれインストラクター2名、子ども6名、計8名ずつ分かれて宿泊するという。

 シャワー室は個々のバンガローにはなく、湖の両側に男子用、女子用とそれぞれに建っていた。

 キャンプで子どもたちがやるアクティビティーに関しては、6歳から10歳までは、インストラクターが作った予定表通りに、湖や体育館、グラウンドなどで行う。

 11歳から16歳までは、自分がやりたい種目、たとえば、乗馬、アーチェリー、テニス、水泳などを、キャンプの時間割を見ながら自分で選択し、自分なりの時間割を作って行動できるようになっていた。(ただし、11歳の子に関しては、大きい子たちと過ごすのに心配があるなら、10歳までの子たちと一緒も可能)

 キャンプでの生活ルールの中には、音楽を聴くだけの携帯用機材はOKだが、携帯用ゲーム機や携帯電話、パソコンは持ってきてはだめで、家族や友だちなどへの連絡は、キャンプ内の図書室に置かれたコンピューターや電話、手紙でするようにともあった。

 食事は、朝、昼、晩、これまた広い食堂で、みんなそろって食べる。

 フレンチフライ(フライドポテト)、チキンナゲットなど、ファスト・フード店で出るような食事ではなく、キャンプに期間中滞在する腕利きのコックさんが、毎食バランスのよいメニューを考え提供するというのも、このキャンプの売りだった。

 見学会には、うちの息子、ジュリアの息子以外にも、彼らの友だちが2、3人行ったのだが、結局、ジュリアの息子と、他に2人行くことになった。(全員6歳から10歳のクラス)

 キャンプが始まってすぐに、ジュリアの元に、息子から手紙が届いたそうだ。

 「彼からの手紙なんて、初めてなのよ」

 と言いながら、早くもジュリアの目には涙が浮かんでいた。

 「生まれてから今までで、こんなに一日が長いと思ったとこはありません、で始まる手紙でね、テレビもゲーム機もバンガローにはないわけだから、特に夜が長く感じるんですって。本を読みながら過ごしているようなんだけど、うちが恋しい、って書いてあったのよ」

 と言ったときには、ジュリアの目から涙がポトリと落ちた。

 自分たちで決めたとはいえ、息子はもちろん、母も初めての試練。

 1週間後に、ふたりはどんな再会をするのだろう。

 想像するだけで、なんだかこっちまで泣けてきそうになった。

 (次回に続く)

兵藤ゆき プロフィール

兵藤ゆき兵藤 ゆき(ひょうどう・ゆき)
 名古屋市出身。血液型O型。東京・名古屋・大阪で深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに個性的なキャラクターでテレビ番組に登場し、その後エッセー、脚本、作詞、歌手、小説等ジャンルを超えて幅広く活躍。1996年に長男誕生後、ニューヨークに。
 主な著書に、(対談集)「頑張りのつぼ」(2005年7月 角川書店)…ニューヨークで活躍する日本人8人の方との書き下ろし対談集(宮本亜門・千住博・宮本やこ・野村尚宏・平久保仲人・河崎克彦・高橋克明・小池良介)、(翻訳本)「こどもを守る101の方法」(2006年7月 ビジネス社)などがある。

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