現在位置:asahi.com>教育>子育て>ゆき姐の子育て応援エッセー> 記事 毎日の生活の中心2007年08月16日 ジュリア夫婦と彼女たちの息子がうちにやって来た(前回参照)1時間ほど後に、ジーン(「親への連絡」の回参照)も、夫のジョージと彼女たちの息子と一緒にうちにやって来てくれた。ここの息子も、うちの息子とキンダーガーテン(日本で言う幼稚園の年長)からエレメンタリースクール(日本で言う小学校)5年生になるまで、ずっと一緒のクラスで、大の仲良しだった。 ジュリア夫婦にも、ジーン夫婦にも、私たちは本当によくしてもらった。 彼女たちは共働きなのだが、学校への子どもの送り迎えも、夫婦で仕事の都合を付け合いながら、あるときはお母さん、あるときはお父さんと、毎日ちゃんとやっていた。 子どもたちがまだエレメンタリースクールの低学年の頃は、学校が終わった午後3時過ぎからは、近所の公園で子どもたちが遊びたいと言えば、それに親のどちらかが、ちゃんと付き添っていた。(アメリカでは、子どもを1人で外出させたり、家で留守番させたりすると、保護者の監督不行き届き、幼児虐待の罪で保護者が罰せられる場合がある。この場合の子どもの定義は、州によって年齢が定められているところと、定められていないところがあるが、一般的には、自救能力がまだ定まっていないとされるエレメンタリースクール高学年、12歳くらいまでと認識されている) 子どもと一緒に親が遊ぶ場合もあるし、子どもたちが遊んでいるそばで、親同士、井戸端会議に花を咲かせているときもあった。 英語がまだよくわからないし、話せない私を気づかって、ゆっくり話をしてくれたり、よく事情のわからないアメリカの学校制度のことを丁寧に教えてくれたり、本当に親切に付き合ってくれた。 彼女たちの息子たちが参加したいという、学校以外のスポーツクラブ、たとえば、サッカークラブ、野球クラブ、トラック競技などの情報も随時入れてくれ、うちの息子が入りたいと言えば、手続きをしてくれ、車で送り迎えもしてくれた。 私や夫が一緒について行きたいと言えば、二つ返事で車に乗せてくれた。 美術館や博物館、動物園やりんご狩りなどへも、よく誘ってもらい、これまた車で連れて行ってくれた。 帰りには、まだ一緒に遊びたいと言う子どもたちを連れて、近所の公園に行き、父親たちが鬼ごっこをしたり、サッカーをしたりしている間に、母親たちは晩ご飯の相談をしてと、なんだかんだと、親子ともどもずいぶん遊んでもらった。 ジュリア家族やジーン家族以外の家族にも、たくさん遊んでもらった。 彼らはいつも、惜しみなく子どもたちと付き合っていた。 なんだか、普通の日も休みの日も、いつも家族でわいわいやっていた。 毎日の生活の中の中心は、いつも子どもなんだ、と常に感じさせられていた。 これはもう、本当にすごかった。 ジーンが言っていた。 「子ども時代は、あっという間に過ぎていってしまう。一日一日を大切にしないと」 彼らは本当にそう思って子どもと付き合っているんだなあと、これはもう本当に心にしみた。 (次回に続く) 兵藤ゆき プロフィール
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